働くことは好きだけど、ちょっと苦手

もうそのまんま。タイトルの通りなのだけど。

わたしはわりと、働くことが好きなのだ。初めてそう感じたのは、生まれて初めての労働経験であるアルバイトをし始めた頃。大学生だった。

今でもそう変わらないが、わたしは何をやってもちょっとどんくさくて、器用にできない。だから「働く自分」の姿がちっともイメージできずにいた。そのせいだろう。「結婚したら、絶対に専業主婦になるんだ」と長い間決めていたのだ。

けれど、意外と働くことは楽しかった。そして予想していたほど職場での自分はどんくさくなく、よく褒めてもらった。「わたしはわたしが思うほど、何もできない人間ではないのだな」そう感じて、とてもうれしく、誇らしい気持ちになったのを覚えている。

結婚して、専業主婦になる道を選ばなかったのは、単純にお金のためだ。「働かない」という選択肢はなかった。ただそれだけ。

それでも、子どもを産んでしばらくの間は、期間限定で専業主婦をやっていた。あの頃のことは、本当の本当に思い出したくもないくらい嫌で。「専業主婦は向かない」そう悟るまで、そんなに時間はかからなかった。

働くのは、お金のためだ。働かなければご飯が食べられない。でももし、宝くじが当たって一気にお金持ちになれたとしても、働くことをやめたりはしないだろう、と思う。わたしは働くことが好きだし、とくに、今の仕事がお気に入りなので。

けど残念ながら、「働く」ということがそれほど向いてもいないんだろうなと、わりと最近になって気づき始めている。とくに、今のフリーランスという働き方は、正直あんまり向いていない。たぶん。

自分で自分の限界を決めてしまうのは良くない、とどこかで聞いたので、一応「いまは発展途上!」と自分に言い聞かせてはいるものの、正直どこまで発展できるのかは謎である。そんなにたくさんの伸びしろが残っているほど、若くもないし。

もちろん、できるところまではしたい。行けるところまでは行きたい。その気持ちは常に持っているけど。

「働くのが好き」と聞くと、なんだかバリバリガンガンやってる人みたいに聞こえるかもしれないけれど、決してそういうタイプばかりではないんだな。自分のことながら、どこか他人事みたいに感じてしまった。

理想を言えば、好きなぶんだけ好きなように働いていい環境があればベスト!……まあ、現実はそう甘くはないわけで。「好き」と「ちょっと苦手」と、あと「お金」に挟まれながら、毎日ひぃひぃと生きています。


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