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20/04/23「ワカメ事件」

日記は?

という連絡があり、noteを久しぶりに開く。約一週間さぼっていたのは以前日記を辞めたのと全く同じ理由で、息子の病気をどう書くべきかと逡巡しているうちに面倒臭くなったからだ。元はと言えば息子のことを書くために始めたようなものなのだが、いざ書くとなると手が止まってしまう。前回は手術の一週間ほど前だった。下書きに残ったそれを更新しようと何度か試みたが気乗りはしなかった。のでやめた。新しい下書きが先週また加わったが、更新することはまだ出来そうにない。とりあえず最近のハイライトを。

先週はある雑誌の取材である映画監督にオンラインで取材。その他、別件でもオンラインの取材が続いた。対面の会話とは違う神経を使っている感覚があり、どっと疲れた。同じ日にオンラインで大学の研究室の自主ゼミのようなものにも参加した。後輩のバンドがメジャーデビューをするそうで、彼の音楽遍歴を辿りながらサブスク時代にアルバムというパッケージを作る意義はあるのか、などという話をした。話の内容、進め方、ともに取材だった。

週末は歩いて海に出かけた。江ノ島方面は人出が凄かったと聞いたが、逗子の海はほぼ地元民だけだっただろう。各々が節度を持った過ごし方をしていたように感じる。テントの中で子どもを見ながらごろごろしていると、インスタに上げたPing Pong Studioの商品にいくつか反応があった。SPBSの鈴木さんも見てくれたようで嬉しい。好きそうだなーと思っていた人に届くのは声が出てしまうぐらい嬉しい。そういえば鈴木さんは日記も読んでくれていたのだった。とメッセージを交換しながら思い出す。

その日、息子が海でワカメを拾った。「いいワカメなんだよ」としきりに言って主張するので、渋い顔をする妻に反して持ち帰った。「食べられるの?」「ワカメは野菜のおともだち?」、帰りの自転車のシートの上から質問攻めにあった。うん、帰ったら食べようねーと返事をして、自転車を漕ぐ。

家に帰って砂の付いたワカメをボウルに入れてキッチンに置く。先に夕飯の準備をして、後で処理しようとしていたのだ。しかし、子どもを風呂に入れたり寝かしつけたりしていて寝てしまった。

翌日、妻がワカメを捨てていたことに気づく。キッチンに置いた時も嫌そうな顔をしていたから「捨てないで」と言ったのだが、捨てた。昨晩洗い物していた時に見当たらなかったのでもしかしたらとは思ったが、本当に捨てていた。理由を聞くと「汚い」「臭い」「お腹こわす」からだという。結構な口調で怒った。

ワカメぐらいで何をと思われたかもしれないが、自転車での会話を思い出すと我慢ならない。あれは息子の好奇心だ。妻はそれをなんの断りもなく捨てた。というかそれ以前に人のものを勝手に捨てるのはだめだろう。前にもアメリカ旅行の記録を捨てられたことがあった。

半日ぐらい気まずいまま過ごしていたが、お昼ご飯の時に妻からの謝罪。息子はなんのことだかわかっていない様子で、けろっとしていた。自分だけがワカメのことで怒っていた形になって間抜けだ。

今週は子どもを見ながら映像配信の仕事の台本を考えたり子どもと過ごして時間が過ぎていった。

水曜日は車で3つの病院を回った。次男の経過は順調なものの、医師は治療方針を決めかねているという。先生方の対応は本当に素晴らしく、よい病院に巡り会えたとは思うが、珍しい病気ということもあり見通しがやや不透明だ。病院に来るとつい悪い未来を想像しそうになってしまう。

木曜日は1日仕事。夜、梶山さんからLINEが届く。冒頭に戻る。妻と話して、日記を書く。25時30分就寝。

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