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障害児育児が苦しいとき工夫したこと③心理学を学んだ

発達障害の夫とは意思疎通できず、障害児を一人で抱え身動きが取れなかった頃、コミュニケーションスキルが学べると謳っている『親業』(自民党御用達の「親学」ではない。)という心理学を学びました。当時、鬱のお薬のおかげで、1週間に半日ぐらいなら外出できるようになっていたところですが、まだまだ本調子ではなく。しかし、学んでからは確実に回復の速度を上げることができました。
(※発達障害児である息子への対応は、この理論では合わないと感じ、主にABA(応用行動分析)で対応したことは正直に記しておきます。)

効果があったこと…傾聴

傾聴とはカウンセリングで言う「聞くこと」にあたります。一口に「聞くこと」と言っても効果的な聞き方があるんですよね。
例えば、発達障害というレアな様態をママ友や予備知識のない人に愚痴を言うと、かえってダメージを受けることがあるかと思います。それを心理学的に読み解くと…

  1. 安易に大丈夫と言われると、今感じている気持が過小評価された、大げさだ、なかったことにされた、と感じるものである。

  2. 安易にアドバイスや忠告をされると、あなたには問題解決する能力がない、まだやれることがあるはずと言われているように感じ疲弊してしまうものである。

…などなど。傾聴は訓練して身に着けていくものなので、学んでいない素人にそれを求めるのは酷な事。友達との会話で違和感を覚えたら、その事実を思い出し、冷静に相手の言葉を分析できるとダメージを減らすことができます。
また正しく傾聴をしてもらえると、受け入れてもらった安心感を得ることができ→思いが言語化され→気持ちが整理ができ→あとは自分の力で問題に立ち向かう力を得ることができる。私はその流れに乗れたのだと思います。

おまけの効果として…。みなさんも市や区の支援員の方と相談する機会があるかと思いますが、まれに「?」な人も…。それが相性なのか技量の問題かを切り分けるのにこの知識があると便利でした。あまりまともに取り合わんとこ~とうまくかわすことができます(笑)

効果があったこと…問題解決手段

育児をするうえで協力者(学校の先生やパートナー)と意見を調整していくことがあるかと思いますが、このような時に使える問題解決手段を学ぶので、とても役に立ちました。

効果があったこと…自分の一日の行動を分単位で書き出してみる

講座中のワークの一つでした。私の場合、少し時間があるとスマホで発達障害のことを検索していました。これが自分を追いつめていることに気づき、特に寝る前はスマホにスクリーンタイムをかけ、検索しない環境を作るようにしました。

他にもいろいろ良いところはありますが、大きなところとしてこの3つです。この心理学以外にも、たくさん有用な心理学があるとおもうので、興味があれば、ご自身に合うものを探してみるのもよろしいかと思います。

まずは、親自身が心を安定させないと、問題に立ち向かうことができないことは、心理学が証明しています。ご自身がケアをされる立場にあるということに、胸を張ってお金と時間を使われてくださいませ!

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