見出し画像

劇場ができた&今、「創作の真っ最中」にいて感じていること


先週の土日で野外劇の舞台を建てました。

舞台監督として動かしつつ途中演出として通し稽古も行ったので、流石にくたびれて今日の仕事のパフォーマンスは激落ちでした。やっと目が覚めてきてこのnoteを書いています。

Before

画像1

after

画像2

画像3

画像4

画像5


毎年灼熱の中で鉄パイプを数十本組んだり数十発の灯体を吊るのですが、
今年は程よく涼しく、かつ雨もほとんど降らずに快適に仕込むことができました。(そのおかげかめちゃくちゃ単管が綺麗に組めた)。

ご覧いただけば分かる通り、ものすごく住宅街の一角で行っており、
しかも今回舞台の背景を道路側にしている(いつもは家側)にしていることもあり、いつも以上に通りすがる人々からの注目を集めています。

noteでも何回か公演実施までの経緯でお話していますが、この時期での実施に関して、設営開始したら多少厳しいお言葉もいただくことになるかな、と思っていましたが、いつも通り、それ以上の温かいお言葉をいただけています。ありがたいことこの上ない。

状況としては予断が許されませんが、制定したガイドラインの下できちんと自分たちにできることを徹底していこうと思っています。

そしてなにより、今回この状況の中で、純粋にかなり手応えのある作品ができようとしています。
これに関しては本当に関係者に感謝ですし、きちんとそれが届く場を作るまでが僕の仕事だと思っています。
良かったら詳細ご覧いただいて、ご興味お持ちいただけたらご予約くださいね。

※上演に際しての感染拡大防止対策及びガイドラインは下記になっております。
https://gekidanu.com/wp-content/uploads/tomurai20_guideline.pdf


今回のタイトルについては、noteやTwitter等でちょいちょい言葉にしているのですが、
時折天を仰ぎたくなるほどにまーまー厳しい状況にある中でも「創作の真っ最中である」ということそれ自体にはもの凄く感謝しています。

今までにない事態に直面していることで、個人としても団体としても考えるべきことが増え、それが成長につながっていく実感が凄くあります。

特に「gekidanUという団体をどうやっていくか」というところを強烈に考える機会になっているのはとてもよかったです。
仕込み初日の夜に劇団会議を行ったのですが、動員数減少に伴うシビア目な話が中心でも、根底には未来のことを考えていける希望のようなものが確実にありました。

今回に限らずよく団体内で話に出ているのは「持続可能な劇団であるために」です。
我々は各々生業としている仕事がありつつ、各々のポリシーを持って活動している劇団ですが、現状それぞれの生活における団体の比重はかなり高めな形で比較的活発に動いています。
とはいえ、今後待ち受けるライフイベントや、仕事の事情(事実このコロナ渦で大きく業務環境が変わったことがダイレクトに活動に影響を及ぼしたメンバーもいて、なかなか難しい状況もありました。)など、バランスは流動的になるでしょう。
その中でも作品や活動のクオリティを落とさずに、健やかに持続していく為には何を考えなければならないか、ということが良く話題にあがります。

今回の公演で仮にものすごい赤字が出てしまっても、誰もお金が払えなくて破綻する、みたいなことは正直ありませんが、それに対して無策でいるようであれば、これから先団体として持続していくのは難しいでしょう。

幸いアトリエとして内外に活用していける拠点である住宅を持っていることもこともありますし、この状況を契機に中長期的にお客さんたちからの期待値(=お金)を回収できるような仕組みを作ったり、収支の見える化、健全化を図ったり、自分たちの活動のコンテンツの価値を見直したり、やれることはたくさんあるな、と先日の会議で再認識しました。

また、メンバーの社会人としてのキャリアが積み重なるほどに、それぞれの領域の知識や強みを持ち寄ってやれることも増えてきて、これもいいことだよなぁと思っています。
例えば自分で言うと、今年から本格的に自社プロダクトのマーケティング職になったことによって、クックパッドでの業務ー劇団業務での共通した汎用的な知識や、それぞれに転用できる考え方など、平日も土日も実践の場って感じがとても良いです。自分の中で境界なく思考も活動もできている感覚があります。

「新たな演劇の続け方/劇団の形を提示する」なんていうつもりは毛ほどもありませんが、自分たちとしての答えを出していくために頑張りたいなと思います。


と、きれいな感じでまとめましたが、今が正念場、頑張りどきです。
いろんなことを考えて、いろんなことを準備しています。

初日まであと10日、頑張っていきます。


※あと、最近27歳になりました。
27歳ってもっとゆっくりなるもんだと思ってました。
びっくりです。
今後もよろしくお願いいたします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?