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gekidanUのいろいろな嬉しい発表と、僕がやりたいこと/考えていること

ここ最近劇団として出す情報がたくさんあって、
それぞれの公開作業に追われていました。

どれも嬉しいことなので苦ではなかったし、
せっかくなのでそれぞれのことについて自分の気持ちと添えて書きつつ、3月の公演が終わってからここまでもちろん色んなことを考えたので、個人として言いたいことを一旦まとめたりしようと思います。

①劇団メンバーが「日本照明家協会賞舞台部門 新人賞」をとったよ

照明の電気マグロ氏が上記の賞を受賞しました。

これは本当にびっくりしました。
彼自身の受賞については彼の照明に対する偏愛と言うべきまでの愛情と熱意を見ていたら、純粋におめでとうなのだけど、驚いたのは、対象となった公演が、我々が拠点としている住宅のキッチン兼リビングを改造した「家劇場」での公演だったから。

この賞、名前の通り日本照明家が毎年行っているもので、テレビ部門と舞台部門があり、舞台部門に関しては演劇公演の他にコンサートやLIVEも対象になり、昨年の新人賞の一人はSAYAIRの日本武道館公演、一昨年はセカオワの埼玉スーパーアリーナ公演で受賞しています。

そんな規模の公演と100名程度が観た東京の端っこの民家で行われた芝居が同じ賞で褒められる、というところにめっちゃ感動しています。

我々gekidanUは、いわゆる一般の「小劇場」という場所でやってはおらず、自分たちで自由が利く空間を使って演劇を作っていて、結果家や野外など、変則的な公演になっています。

とはいえ、少なくとも僕個人の意識としては「ヘンなことを狙ってやっている」という意識は毛頭なく、「持続可能な形でできる限り良い環境で演劇をやる」ために選んでる手段がこれ(これに関しては最近演劇の偉い人が「国から援助をもらう」ことだけで劇場を守ろうとして叩かれてるのを観てて、より一層感じている…この話は長くなるのでこのくらいでやめとくきます)、というところなので、「環境ありきの芝居」だと思ってはいません。
ガッツリ演出もつけるし音も鳴るし照明もピカピカします。こんなふうに。

要は色物のつもりなくやってるよ、ということなのですが、
実際観たことない人にはなかなか伝わりづらいだろうな、とは思っています。

そんな中でこの賞がとれた、という事実にかなり僕は勇気づけられています。
非協会員で普段はサラリーマンの電気マグロ氏が、さまざまな書類と資料集めに奔走し、応募したこの公演の照明が「舞台芸術」としてきちんと評価されたことがすこぶる嬉しいです。

ここ2,3年ちょくちょく「続けててよかったな」と思うことは結構ありますが、その中でも有数の出来事の感はあります。


②新メンバーが増えたよ

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かっこ付けたビジュアルですね。
昨年から制作をやってくれていたメンバーが加入して6人になりました。

当団体の特徴として、下記のような形で「みーんな基本裏方」というのがあります。
それぞれ担当セクションは下記です。

-遠藤遊(脚本)
-ヒガシナオキ(演出/舞台監督/役者/制作)
-よりぐちりょうた(舞台美術/Web制作・SE)
-電気マグロ(照明/アトリエ施工)
-鈴木明日歌(音楽/音響/役者)
-しろ。(制作)

※それぞれの詳しいプロフィールはこちらから見れます。
https://gekidanu.com/member


見ての通り、宣伝美術以外はだいたいのセクションが揃っています。
これも「ハード」を持って活動をしている我々としての1つの特徴だと思っていて、ベストな形かなと思います。

個人的には「劇団」がやりたかったので、ここ3年で4人新たに入ってくれた今の状況はとっても嬉しい以外の何ものでもないです。


③「スペース貸し」を本格的にはじめたよ

「場を持っている」団体としてのブランディングと実益を兼ねて、「レンタルアートスペース」としての貸し出しを正式にはじめました。

※インスタベースに掲載してます。
https://www.instabase.jp/space/4836045484
(もしコレ観て使いたいな、ってなった方は、こちらからでなく直接劇団か僕宛にご連絡してくれたほうがお安くできるのでお気軽にどうぞ…)

今までも知り合い中心にお貸ししたりはしてたのだけど、
今後本格的に開かれた場所にしていこう、という方針です。

2年前から「家公演」という形で始めて以降、徐々に進めていた計画を形にしている感じ。
最近夏にやる野外劇を複数団体参加型にしてたのも、「場」をつくる、というところを強く意識していたという理由もあります。

6月1日〜再開予定のスタジオが多いらしく、緊急事態宣言解除後にはじめましての方から早速申し込みが2件あり、それぞれ映像、写真撮影に使っていただきました。
「見知らぬ人に貸す」というところで、整備すべきところ気をつけなきゃいけないところがいろいろ出てきていますが、一つ一つ解決しつつ進めています。

④今年の夏の野外劇のタイトル・ヴィジュアル公開をしたよ

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弔EXPO’20 gekidanU野外本公演
「インディゴチルドレン」

脚本 遠藤遊(gekidanU)
演出 ヒガシナオキ(gekidanU)

<日時>
7月24日~26日、30日~8月2日
毎夜19時30分開演(予定)

<会場>
南千住gekidanU野外劇場

詳細情報ページ
https://gekidanu.com/tomurai20

ホントに住宅街の野外劇で、毎年近隣の方々に多大なるご協力をいただいている公演になるので、このような状況の中だとなおさらきちんと説明だったり準備せねば、ということで、取り急ぎヴィジュアル面だけ、公演方針や防止対策含めた全情報公開、及びチケット予約開始は6月15日(月)より行います。

しかしここまで来るのでも、けっこう色んな議論をしました。
劇団内連絡はSlackで行ってますが、上記の色々含め、それぞれがそれぞれのことを動いていることでけっこう色んな連絡が飛び交っています。

ただメンバーがほぼ会社員である我々にも、この状況で仕事がめちゃくちゃ過酷になったり、減っちゃったり、個々の状況が変わったりすることはそれなりに起きており、表立った公演が無い中でも、なかなか試されてるな…という状況だったこの3ヶ月でした。

なのでひとまずここまでこれたことに安心しています。

今回の「インディゴチルドレン」ですが、
一言で言ってかなり挑戦します。
今まであそこで観たことある方は「ついにこうやるのか…」と思ってくれるかなと思います。楽しみにしててください。

お話も、最近の爽やか路線だけじゃない感じになかなかなってると思います。結構僕の意向も入りつつ、主張をしてる作品になってくれるかなと期待してます。

なので、純粋にやりたいやりきりたい。

どうなるかわからないし抗えないものもあるかもしれないけど、その気持ちは常にしっかり持って頑張っていこうと思います。

応援いただければ嬉しいです。

よろしくお願いいたします。

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