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臨床技能の棚卸し読書(続・言語臨床書籍紹介)

さてさて、みなさまこんにちは。

最近書籍への課金がものすごいことになっており、すべて経費に計上しているななさんです。

独立開業してから、テキストのやり取りで臨床を進めることが増え、アウトプット量が爆増しました。その結果、かつてないたくさんのインプットが必要となり、in-outのサイクルが加速しています。

これは、とにかく勉強しないとまずいぞ、今後やっていけないぞと痛感し、その焦りから、自分の臨床技能上の課題を棚卸しするための読書をここ2〜3か月継続していました。開業にかかる慣れない経営の仕事や教材販売事業と並行してのインプット活動でしたが、何事も、本気で取り組めば短期間でぐっと成長するものです。多くの新しいことを知りましたよ。止まっていた知識もだんだんアップデートできてる感。少なくともこの先、何をどれくらい知っていけば、どの程度のことができるかについての見通しが立ったかもしれない。ひゃ〜〜〜。

当たり本を引くには、それなりの量のハズレ本にもご縁ができるとなります。専門書、お値段がお高いのでできるだけ当たりを引きたいですよね(涙)
今回は、当たり本・ハズレ本どちらも公開し、みなさまが当たり本をできるだけ少ない回数のトライアルで引けるよう、お手伝いするための記事です。みなさまの臨床上の研鑽の一助となれば幸いです。

ちなみに、前回の書籍紹介とはかぶらないようにアレンジし、小児臨床本ばかり、25冊(!)紹介しています。

▼前回の書籍紹介とはこれらのこと。

こちらも楽しいおすすめばかりなので、ぜひお手にとってください。

さて行ってみよー!

言語・発達全般の本

これはすごくよかった。今井むつみ先生のご著書には、『ことばの発達の謎を解く』というちくまプリマー新書のロングセラーがあります。ご存知ですよね。

こちらの新刊は、ことばの発達の謎〜を底本とし、直感的にわかりやすく・可愛らしい挿し絵を加え、「お子さんひとりひとりと向き合う親御さん」の立場から知りたいことを彫り出した一冊です。初期の言語獲得から読み聞かせ、英語教育まで、"養育者目線"で知りたい情報が丁寧に編纂されています。リニューアル・増補版『ことばの発達の謎を解く』という感じ!イラスト&装丁がイマドキでめちゃかわゆい!

インスタを更新し続けて日々思うのが、専門職と親御さん、それぞれの立場で知るべきことや「わかりやすさ」のあり方はまったく違うということ。単に難易度や情報量の過少ではありません。多くのお子さんに知り合い、比較の視点を持ち、しかしひとりのお子さんの変化をそばで追えない支援者に必要な知識と、この世界にただ一人の我が子の成長や発達について知りたいお母さんが知るべきことは違って当然です。

「ペーパーテストのように子さんの成長を点数で測らないで」という批判がありますが、そういうならば、別の視点はいったいどこからやってくるのか。その答えを専門職の人は意外と持ち合わせていなかったりします。専門職の人こそ発達検査とかでお子さんを測るじゃないですか。その意味や違いを答えることはできますかと。

ASHA(米言語聴覚士協会)が出している(?)、同じようなコンセプトの本、

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