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療育・ことばの発達支援に、あったらいいなと思う4つのサービス

わたし、自営業ST、ビジネスのことがぜんぜんわかんない!
けど…こんなのあったら困っている人や助けを必要としている人の力になれるのに!…と思うサービスが!あります!!!

書きます。

お客さんを募集している先生と、先生を探している人をマッチングさせるサービス

ネットで目立つようになると、「〇〇地域(or国)で側音化構音をなおせるST知りませんか」などピンポイントな問い合わせが来たりする。

確かにお困りだろうし、情報もなかなか見つけづらい。なので、時間を割いて信頼のおける施設やセラピストの先生のお名前を挙げてお答えすることもあるが、ことばの相談室ことりの本来の業務は、相談室ことりを利用するお客さまへのサービス提供事業なのだ。公式的に紹介やあっせんを行っているわけではない。問い合わせ1件1件はたいしたことなくても、何件も来ると事務作業時間が取られ、それなりに困ってきつつある。あと紹介した責任も発生するし簡単にはいかない。

こういうのは人の手による丁寧なつながりが必要な部分で、一括管理のように大量の件数をさばくことは難しくなる。福祉や医療の公的支援にコーディネーターやケアマネージャー、ソーシャルワーカーと呼ばれる人が居るように、民間サービスにもコンシェルジュ的な人が居たら、ほんとうはすごくよい。そしてそのプロフェッショナルがきちんと収益化される仕組みがあったらいいのに。

発達障害や吃音、機能性構音障害(発音が苦手)などの指導先を探している人は、わりと若め(10代〜40代)なので、主にインターネット検索で探す。少なくともタウンページや新聞広告では探さないってこと。なので、インターネットで検索して個人事業主であるわたしのページがヒットして、たまたま問い合わせたというケースがそれなりに多い。

コンシェルジュ…は難しくとも、誰か居ないか聞かれたときに「お客さんを受け入れている言語聴覚士一覧」のようなリストをURLでさっと差し出せるだけでも、手間が全然違って便利なのになあと思う。

ちなみにこれは、事業化とかを考えない限り、粘り強くリサーチする力さえあれば誰にでもやれる。有益な情報は重宝され、自然と広まるはずだ。インターネットで知名度を上げたいSTの先生、我こそはという人、特に自営業でなんかやりたいSTの先生、世に貢献することでリターンもあると思います。どなたかやってくれませんか。

<まとまっているととても助かる嬉しい情報>
問い合わせ窓口(重要!)・オンライン対応の可否・教室店舗の有無・立地・駐車場・きょうだい同伴の可否・土日開室の有無・年齢・吃音への対応有無・リッカム実施・フォニックス指導対応・側音化構音指導対応・相談のみ対応可否・保護者のみ来室の可否・高学年や中高生受け入れ、成人機能性構音障害受け入れ、成人吃音受け入れ・バイリンガル児対応・場面緘黙児対応・不登校支援対応などの有無(などなど・・・他にもあるかな?)

ちなみに、事業化・収益化をしたい場合には、広告収入や掲載料を別途取る、仲介手数料を取るなどの方法があるかもしれない。が、どれもイマイチだなー、と個人的には思う。持続性のある仕組みづくりが難しいですよね。。まあでも、やってみたら色々見えてきて、さらによい方法が見つかるかもしれませんし。業界のなかの人ができることを少しずつ拠出し合って、前よりよくしていくことはできると思います。

保育園や幼稚園、学習塾、児童発達支援事業所の空き時間帯にフリーランスのセラピストが教室を借りれるレンタルスペースサービス

開業しますよ、という宣言を始めてまもなく、「うちの施設の空き時間使ってください」とさまざまな経営者の方からお声がけを複数いただいた。具体的には、学習塾、放課後等デイサービス、保育園などの施設さまからだ。土日や夜間、教室が空いているという施設は意外と多い。

しかも、内装などの設備が整っているしカウンセリングや言語訓練にそのまま使えてぴったりである。が、ただし、個人情報などが保管されてもいるので、不特定多数相手への時間レンタルということではなく、信頼関係のもとで貸し出したい、という事情もある。貸し会議室サイトなどにスペースを登録するのではなく、顔の知った関係同士で場所を有効活用できたら…というのが理想だ。

そうした施設とセラピストや先生をマッチングしてくれるサービスを誰か開発してはくれないだろうか。巷ではコーチングなどのサービスが流行しているし、心理系セラピストさんも含めた対象者に向けて施設との関係づくりを支援するようなサービスはできないものでしょうか。

検査道具を一定期間貸し出してくれるサービス

検査道具は高い!!!
ここでいう検査とは、心理検査、知能検査、言語検査など検査バッテリーのことだ。道具やマニュアルなど一式がスーツケースなどに入っていて15万円くらいする。しかも5〜10年くらいで改訂版が出る。

業態にもよるが、言語相談室を運営していて知能検査をとる頻度は、多くても30〜50回程度だ(まったく取らない施設もあるので、それでも多いと思うが)。

その年間30回のために、15万円する検査を買いそろえるのだろうか。。検査の種類はひとつでは無い。丁寧で詳細なアセスメントをするために、対象者に合わせてさまざまあつらえねばならない。

WISCや田中ビネーならまだしも、K-ABCやDN-CASを個人事業主が所有するのは少々荷が重い。というか黒字出せんわ!
けど、学習障害などのアセスメントにて実施が推奨されている(・・・)。

うちの場合、どうしてものときに借りられるツテが多少あるものの、そうしたツテが無い人も多いだろう。検査キットを貸し出ししてくれるレンタルサービスはどうだろうか?あるいは複数のSTで共同購入しシェアするカルテルのようなものでもよい…かもしれない。最近家電や家具などのレンタルサービスがさまざま出てきている。独立開業している心理士や言語聴覚士はまだ少ないので使用人口が少なく、必然割高になるだろうことは予想されるが、あったらいいなあと思う。

マンツーマンセラピーの予約に特化した予約・決済一体型サイト

さまざまな予約サービスがあり、比較検討したなかで、私はRESERVAというサービスを使っている。しかし、言語聴覚士のようなマンツーマンでのセラピーに特化したサービスではなく、イベント、スクール、美容室などのサービス、施設貸し出し、ホテルなどの予約決済システムサービスを間借りしている形だ。

まあそのなかでもRESERVAさんはUIや使い勝手は比較的よい。具体的に困っているのは、

・私個人が「蔵前本室」「恵比寿出張所」「オンライン」と複数の実施選択肢を持っているが、そこを分岐させつつ予約を重複させないようにする機能が無い
・事前インテーク機能などが充実していない
・主訴によって予約対応を変えたり、質問事項を変えることができない
 例)保護者がお子さんの相談を申し込むときに、お子さんの名前や年齢などの情報を入力する欄が作れない

まだまだ各社開発が続いている発展途上のサービスなので、そのほかのシステムへの乗り換えも含めて常時検討しているのだが、言語聴覚士のような人が使用することを想定されていない感じがして、どうもしっくりいっていない。

セラピスト向けの予約サービス、あるといいのに。

おわり。
お仕事やヒアリングのご依頼お待ちしています。

いただいたサポートは、ことばの相談室ことりの教材・教具の購入に充てさせていただきます。