運命の人は1人とは限らない〜7seedsから学んだこと〜
昨日7seedsを読み終えた。
今までたくさんマンガを読んできたけれど、こんなにドキドキハラハラしたのはいつぶりだろうか…。
本当に最高にオススメしたい作品なので、今回はこの作品を読んで気付いたことや学んだことをシェアさせてもらいたいと思う!
読んだことない人にはこのマンガなんか面白そうだな〜って思ってもらえたら嬉しいし、読んだことのある人にも共感して記事を読んでもらえていたら嬉しいなって思う!
では、スタート*
【7seedsあらすじ】
超簡単に略すと、サバイバルである。
朝起きて目が覚めると、主人公は海のボートに居て、知らない人たちに囲まれてる。
人類や文明はみんな滅んでしまっていて、その中でどうやって生きていくか?というサバイバル物語である。
家も、お店も、土地も、何もかもがなくなっている。
火がないから、自分で起こさないといけなかったり、食べ物も自分で調達しないといけなかったり。
主人公のチームは夏Bというチーム。
他にも春チーム、夏Aチーム、秋チーム、冬チームと全5チームあり、他のチームとの対話や生活を通し、みんな様々な成長を遂げていくお話である。
チームによって、生活の仕方や雰囲気が全然違うので、後半他のチームとの共同生活で起こる問題や、恋愛がすごく面白い。
〈7seedsから学んだこと〉
①苦しい時に、楽しんだっていい
絶体絶命のピンチ!が7seedsの作中では、常に隣り合わせです。
そんな中でも、「今」を楽しんでいた蝉丸とまつりがスポーツを楽しんでいるシーンがめちゃくちゃ癒されました。
この時2人は船に閉じ込められていたんですよw
どうしよう…脱出できるかな…と不安になることよりも、目先の卓球台を見つけては卓球をし、べこべこのバスケットボールを見つけては、はしゃいでた。
そして、まつりが一言。
このコマを見て、私は苦しい時状況下でも「楽しい」という気持ちを選択してもいいんだなっていうことを学んだんですよね。
不安な中でも、今この瞬間を楽しむことにフォーカスしてるのってすごいなって。
現実でも、心に余裕がない時にそうやって考えるのは難しいかもしれない。
けど、どこに焦点をあてるかでだいぶ視野って変わってくるんじゃないかと思いました。
同じ作者さんの別の作品(BASARA)でもこんな名言がある。
こういった物事の捉え方を、田村由美先生の作品ではよく考えさせられるなぁ。
②人は環境次第で変わる
よく現状に不満がある時やしんどい時は、環境を変えようという言葉があるじゃないですか。
私はそれに対してそんな簡単に言われても、現実って難しくない?ってな感じで思っていたんですけど、7seedsを読んで、それホンマやった!って気付きました。笑
というのも、作中ではとあることがきっかけで共同生活をしていた集落を追い出されたキャラクターがいたんですよ。
悪いことをした2人なので、私も作品を読みながらこの2人やだなーって思ってました。
けど、旅に出て新たに出会ったチームとの相性は抜群で、イヤな感じだった2人もまるくなっていったんですよね。
2人の良いところも見えてくるようになった。
以前は厄介払いされていた2人も、新たに出会ったチームの前ではイケメン!や師匠!って言われるほど頼りになる存在として見られていました。
2人が特別変化を起こしたわけでもなかったのに、その土地とそのメンバーとの相性が良いだけで、こんなにもその人の印象が変わるのか…とびっくりした。
よく、日本では全くモテなかったけど海外に行ったらモテモテになった!っていう話とかってあるじゃないですか。
これはそれに近くて、みんな自分に合う場所がきっとあるはずなんですよね。
現実に不満がある時、自分に合う場所を探す努力はやる価値あるのかなって思いました。
一気に変化を起こすのが難しい場合は、新しいコミュニティ(習い事やSNSでもいいよね)に入ってみるとか。
日常に少しずつ変化を起こしていくことからやっていっていくのもいいですよね。
③運命の人は1人とは限らない
田村由美先生の作品は、複数の異性から好意を寄せられているけどそれが全く嫌味にならないキャラクターを描くのがとっても巧みである。
7seedsだと「花」
BASARAだと「更紗」
それぞれちゃんと想い人はいるのにも関わらず、色んな異性から好意を寄せられます。
それは、それぞれのキャラクターが相手を「異性」として見る前にちゃんと「人」として向き合い、付き合っているから。
想い人がいるからといって、他の人を大切に思ってはいけないとか、そういう固定概念が吹き飛ばされるようなストーリーなんですよ。
最終的に自分が選んだ人が運命の人になるのであって、どの相手を選んだとしても幸せな関係を築けるかは、自分次第。
わたしたちも何か選択を迫られた時、どっちの方が幸せになれる道かな?と迷うより、どっちの選択をしても幸せになる、でも自分はこっちを選ぶ。といった前向きな道の選び方でいいんだろうなと思いました。
【さいごに】
田村由美さんの描く作品は、キャラクター1人1人に強い意志があって、作者に操られている感じがなく、本当にどこかで生きている感じがするんですよね。
7seedsは特にそれが他の作品に比べて強く感じました。
例えば、涼はみんなのことを呼び捨てで呼ぶけど、あゆや源五郎はみんなを"さん付け"して呼ぶところとか、虹子は涼だけ呼び捨てなんだ〜とか、そういう細かいところまでリアルに描かれているから、すっごく楽しい。
その他にも、安居と嵐は背格好や見かけはよく似ているのに、内面の違いが表情に出てて、ちゃんと区別がつくところも作者の表現の上手さを感じたり。
本当に素敵な作品だったな。
出会えて良かったなと思う。
この記事を読んで、7seedsを読んでみようかな!と思ってくれる方がいると、すごく嬉しいです。
読んだことのある方は、感想を頂けたり、こんな感じ方もあるんだな〜とか、画面越しに共感とかして頂けてたら喜びます。笑
最後までお読み頂きありがとうございました。
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