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「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」の膾って?羹って?羊羹は羊の羹?最後に衝撃的事実!

羹に懲りて膾を吹くって故事成語知ってますか?
まあ、知らなければなんの興味もわかないと思いますが……
意味は、熱い吸い物で火傷したものは冷たいナマスでも吹いて冷まそうとする愚かしさ、つまり失敗に懲りて必要以上に用心する例えです。

これ初めて知ったとき、何か初めて見るいかつい漢字の料理2つ出て、なのに意味は純和風の吸い物とナマス。なわけないだろって子供心に思うわけですな。大人になれば疑う気持ちがなくなるんだけどね。

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で、まず、実際、羹(gēng)とは中国では何か?
湯(タン、スープ)料理の一種で多くとろみがある濃い湯、いろいろ入ってる煮込み、あるいはシチューとかをいうそうだ。

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では、膾(kuài)の意味は、実は生肉料理。特に細切りにした生肉料理を言ってました。生魚も言いますが特に生魚のことは鱠とも書きます。なんですが、漢の時代くらいに中国では生肉、生魚を食べる習慣がなくなったそうだ。
で、韓国料理で有名な生肉料理ありますね。ユッケですね。
実は漢字で「肉膾」と書いて육회(ユッケ)と韓国語で言うんですって。あるいは刺身のことをフェといいますが膾(회)と書くそうです。まさに生肉食が韓国で行き続けたわけですね。

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日本では、昔は獣肉は食べないので、魚やあるいは野菜の酢の物のことを膾(なます)というようになりました。
これで長年の「?」が解決できた気がします。
羹に懲りて膾を吹くは、とろみ中華湯(スープ)で火傷してユッケを冷まそうとするでした。


さて、で、羹なんですが、スープのこと。なら「羊羹(ようかん)」は、どういうこと??と思ってしまって、調べました。

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