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日本の恥。

なんだかセンセーショナルなタイトルになりましたが
内容は割と平和です。

外国人と共同生活をする中で一緒に食事を作ったり食べたりする機会があるわけですが、これまでたくさん作ったメニューは断トツお好み焼き!
簡単だし、みんな喜ぶし、リーズナブルでお腹もいっぱいになるのでおすすめです。

今日はそのお好み焼きでちょっとだけ失敗しちゃった時のお話です。

当時6名くらいの人が滞在していて、お昼にお好み焼きを作ろうということになりました。
滞在していた料理好きのドイツ人女子18歳ビッキーちゃんが手伝ってくれました。
キャベツを切ってもらい、山芋をすりおろしてもらい、生地は私が配合。

紅しょうがは最後にトッピングしようかとも思いましたが、一緒に混ぜちゃえ~とビッキーちゃんに袋ごと渡して生地に加えるようお願いしました。

するとビッキーちゃんが
『これは液体も一緒に入れてよいの?』と聞いてきた!

普通は入れないけどなぁ…
生地の量に対して紅しょうがが少ないから、液も入れた方がしょうがの味が効いて良いかも?となぜか思ってしまい

『Yes!!』(液体も一緒に入れちゃって、の意)

と勢いよくこたえてしまった…。。。

するとどうでしょう。
お好み焼きの生地がみるみるピンクに染まっていくではありませんか。

ぎょえぇぇぇ!!!!!

ど、どうしよう…
ピンクのお好み焼きとかめっちゃマズそう。
紅しょうがの『紅』がここまでの威力とは…。

でも幸いにもビッキーちゃんしかキッチンにいないし、ピンクの生地に対して不審を抱いている様子もない。

よし、焼いた後ふんだんにソースを塗りたくってピンクの生地を隠してしまおう!

滞在中の外国人がもしも別の場所で
『お好み焼き?もちろん知ってるぜ、あのピンクのやつだろ!』なんて言っちゃった日にゃ、日本国民の皆様に申し訳が立たねぇ。
隠そう…隠すしかない。

そんな決意を秘めながら、とりあえずお好み焼きの生地を焼きました。
ひっくり返すのに苦労しつつもキレイに焼きあがり、ピンクであること以外は順調。
大きなお好み焼きが数枚できました。

あとはソースを塗ったりかつお節や青のりをかけたら完成です。

『じゃあビッキーちゃん、トッピングのやり方教えるね♪』
とソース片手に、したり顔で説明しようとしたところ

『あ、ちょっと待って、ソースはかけずにこのままでいいわ』

とビッキーちゃんが言い出した…。


えぇぇぇぇぇぇぇ!!?
いや困る困る。
このお好み焼きはソースやらかつお節やらをトッピングして完成なんだよ!(いろんな意味で。)


慌てふためく私を前にビッキーちゃんは
『ソースがついてないのも食べてみたいの♪ソースをつけるのあまり好きじゃないから。
だからソースは各自でやってもらいましょ』…と。

そう言われちゃ無理やりソースを塗りたくることも出来ず…。
結局謎のピンクの円盤が食卓に並んだのでした。


それを見た外国人たちは
『オゥ!ピンクでキュートだな!ピザみたいだね!』
と口々に言っていました。

英語で色々説明する程のスキルもなく、これがお好み焼きってことにしちゃいましたよ。
中には日本のことに日本人以上に詳しい人もいますが
『私の情報=日本』みたいに捉える人もいるわけで…
結構私日本の恥みたいになってるんじゃ…と思うこともありました。

まあお好み焼きがピンクなことぐらいならまだ許してもらえそうですが
色々と自分自身の振る舞いや日本についての知識を考えるきっかけになるのも国際交流の良さかなと思うのでした。

それではまた!



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