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短編小説集

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新しいものから、大学時代のものまで、私が書いた様々な短編小説を載せていきます。
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記事一覧

短編小説『空ひとり』

遠くで鈴の音が聞こえた気がして目覚めると、空につったっていた。 上下左右どこを見ても無限…

あーや
5か月前
33

短編小説『病理に触れる』

精神病棟のベッドで、患者が看護師に暴言を吐かれ、殴られる場面を、テレビは映し出した。 患…

あーや
8か月前
30

短編小説『羽を生み出す』

魂はよく、蝶にたとえられる。 ギリシア語で魂、心、蝶を表すプシュケーという名前の女性は神…

あーや
1年前
17

短編小説『咲く花に似て』

「私ね、どうしてもあなたに笑って欲しくて、普通の人の何倍も、笑うようにしていたの」 小さ…

あーや
1年前
13

短編小説『笑顔の背中に』

笑顔が、とくべつに尊く見える人がいる。 花で言えば、たんぽぽや、マリーゴールド、ひまわり…

あーや
1年前
14

短編小説『私の青い睡蓮』

泥の中で育ち、花を咲かせる青い睡蓮になりたい。 机に伏して寝ていたら、この先どれほど読め…

あーや
1年前
19

短編小説『ちいさな世界』

私の知っている世界と、ここにほんとうに存在している無限の世界は、重なってはいても「同じ」じゃない。 大学を卒業して、私が最も強く感じたのは、そんなことだった。 そこには、私には到底なれそうにない、思考に深さと広がりをもった、知の巨人のような人たちが、沢山いた。 どうしたって読み切れない程の本があり、何回生まれ変わろうと学びきれないだろう学科ばかり。 この人生で、私が知り、理解し、感じることができるのは、広くて果てない世界の、ごくごくほんのわずかなのだ。 私が、この世界の

短編小説『まだ、ここにない青空』

雨は読書によく似合う。 雨音、少し暗い室内に電灯、しっとりとした雰囲気。 よく晴れた日に…

あーや
1年前
9

短編小説『赤い月』

赤暗い大きな月が、地上近くに在る。 春の宵の風は凪いで生暖かく、どこか不気味だ。 「お母…

あーや
1年前
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短編小説『風と帰り道』

ビルの背後に赤い残照。 その先は紫、そして闇。 闇に抱かれた一等星が、ぽつり、ぽつりと瞬き…

あーや
1年前
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短編小説『風の祝福』

「翼」 愛を知り、愛を高らかに謡うものには、翼が生えるのだという。 古代人の背中には、み…

あーや
1年前
9

短編小説『花曇り』

雨と、晴れと、花曇り。 寒さ半分、あたたかさ半分。 そうして段々と春になっていくのは、うれ…

あーや
1年前
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短編小説『春のことの葉』

かなり昔の大学時代に、創作小説のHPをしていたのですが、卒業後にいろいろありすぎて自然消…

あーや
1年前
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