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【日記】2024.7.14 明日、死ぬ気なんかないから

MOOMET JOONのインタビューを読んた。
私が本当に、素直に言いたいことがここにあるなあ、と思いました。

「恋人との関係も、家族との関係も政治です」
「音楽をやっても『あいつこの前、日本の政治がああだこうだいってたな」「じゃあ日本のこと嫌いなのかな」で終わっちゃう。その浅い理解が嫌なんです。」



「明日死ぬかもしれないよ」


以前「明日、死ぬかもしれないよ」と、誰ぞやへ助言めいたポストをSNSに投稿していた友人がいた。
「明日は死ぬかもしれないから、現在を精一杯生きなよ、楽しいことをやりなよ」と言うのが、彼女の伝えたいメッセージだったのだと思う。

その彼女が、安倍総理が糾弾に撃たれた際に「安倍総理が好きだった。」と書いていた。もう、それだけで、私は悔しかった。私の好きな人たちが、こんなに簡単に、国の思い通りの思考になることが。それを止められないことが。

私は、安倍総理の国葬やる税金あったら、カウンセリングなどの治療費を補助して欲しかったんだよ。私のこと大事にしてくれた人や、家族と理性的に関わり、お互いを大事にしたいから、その為に市町村に請願出したんだよ。でも、叶わなかったんだよ。
私も今、どこかで、思い悩んて生きている誰かも、何もせずに承認欲求だけ満たしたくて、日々を浪費していたわけではないんだよ。

不正働いた疑惑のある総理の国葬に多額の税金払うなら、治療費を補助して欲しかったんだよ。私の生活や福祉に使って欲しかったんだよ。仕事で関わる子どもたちや、今、DVや虐待受けている人たちの為に使って欲しかったんだよ。
そう言いたくても、言葉にならず、歯がゆかった。

「安倍総理が好き?」

だから、他人に助言してるその口で「安倍総理が好きだった」と言う彼女が怖かった。
統一教会とつながりがあって、満州に大勢の国民を送り込んで、死なせた人の孫に対して、それを言うの?私たちの大事な身内を、満州に送ろうとした人の孫に、それを言うのかい?原発事故を引き起こして、、自主避難者への支援を打ち切り、汚染水を海に垂れ流しても「アンダーコントロール」と言った人に、それを言うの?悪意や恣意がないのは知ってる。でも、私たちの無知も無関心も、無責任な他人への評価も、充分他人への差別になるんだよ。

彼の護衛に莫大なお金が投じられても、性暴力やDV支援を行う人たちの雇用は非正規も多い。大阪のワンストップセンターなど、採算が合わず、存続が危ういところもある。国葬に使った税金は、あなたや私や、子どもに何かあった時、きちんとケアを受けれる福祉にも使えたお金だよ。

それなのに「安倍総理が好きだった」って。
その一言に、絶望した。

僕らに、他人は変えらないけど、僕らは、簡単に国に変えられる

「他人は変えられない。自分を変えるしかない」と言う人は多い。それは、そうだろう。他人は、自分がコントロールするものでも、逆にコントロールされるものでもないからだ。では、国と国民はどうか?

国民の血税を、粗雑なマスクに注ぎ込んだり、不正の疑惑がある人につぎ込んでも、私たちの福祉や医療には充分な予算が投じられない。
「他人は変えらないけど、自分は変えられない」じゃなくて「私たちが、国に変えられても、自覚できていない」のが、実状じゃないのかな?

自分の生命や、周りの人の生命は、私たちの生活を蔑ろにした安倍総理の生命より、軽ろじていないかな?それは、私が辛い思いをするだけじゃなく、もっと底辺で生きる人の人生を追い込んで、奪うことにならないのかな?

そうした気持ちを考えないで「明日、尽きるかもしれない生命だから、いま、やりたいことに使いなよ。」と言える彼女に、私は複雑な思いを抱いた。

「明日、死ぬ気なんかない」


だって、私は、明日死ぬ気なんかないんだから。
医療や福祉が削られて、明日簡単に人が死ぬような国にするのは、嫌なんだから。明日、好きな人が死ぬのは、嫌なんだから。差別や暴力や戦争や災害で、人が分断される世界は、嫌なんだから。
それを想像しただけで、とても苦しいんだから。

そんな事態を防ぐために、あなたにも声を上げてほしかったんだから。その安倍総理を悼む気持ちを、今、暴力や差別を受けている人や、自ら死を選ぼうとしている人に、当たり前に向けて欲しかったんだから。

人権を奪い、利権を貪って死んで「国民に愛されなかった」政治家に貢いだり、服従したり、彼を称賛しないで、もっと自分を大事にして欲しかったんだから。


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