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孤独じゃない世界があるということ。

この日は、夫が昼一で出かけてしまうとのことで、ひとりで何をして過ごそうかな、と考えていた。

最近は外出することもめっきりなくなって、2人とも家にいることがほとんど。
そんなわけで、家の中でひとりになることがあまりなかったから今日はすごく貴重な日。

一瞬ぼーっとしてしまうと、孤独がワーワーっと襲い掛かってくるから危ない。


こんなときに私がすること第一位は「料理」。
ちょうどお腹も空いてきたし、お昼を作りつつ、気になっていた常備菜作りをしてみよっかな。

発酵玉ねぎ、発酵キャベツ

玉ねぎを特売で大量に買ってあったのにもかかわらず、「安いよ安いよ!」とか言ってうっかりこの前も買ってしまった。
あとはキャベツが結構残ってる。
野菜たちには全く罪はないのよ、むしろ、いつも私たちを健康にしてくれてありがとう。

先日塩麹を作ってとっても美味しかったので、
発酵食品の情報収集をするのにハマっている。
先日、YouTubeで発酵玉ねぎと発酵キャベツ(ザワークラウトとも言う)の作り方を見かけて、簡単そうだったので作ってみよう!、と前日の夜から目論んでいた。

作り方は簡単。玉ねぎ、キャベツをそれぞれボウルに入れて、お塩を入れてもみもみ。キャベツの方にはお砂糖も少し入れて。そして保存容器にミネラルウォータと一緒に入れる、
あとは数日発酵してくれるのを待つ。 

玉ねぎのみじん切りで涙を流しながら、夫のお見送りをした。

発酵うまく進むといいな。楽しみ…!
(↓後日ジップロックに移した。)


* * *

ひとりで料理をしていると、学生だった頃を思い出す。朝目が覚めると決まって私は考える。
「今日は何を作ろうかな」と。
お昼の時間になってもいないのに。


私は外に出ることが少なかった。友達も少ないし、わりかし田舎の方の家だったから、駅まで出て行くのに時間が掛かる。だから必然と家に籠る。籠り達人だった。

そんな1人の時間にすることの案は、決まって料理が一番に上がってくる。
そんなに上手にできなくても、「これは何か足りないなぁ」とか分析できるから楽しい。
色々と調べてみたり、仕事から帰ってきた母にも聞いてみたりとかして。

今はその雑談を夫とできるのがとても嬉しい。この前角煮を煮たとき、その煮汁が美味しいとか言って、煮汁を活用してうどんを食べた。本当に美味しかった。
料理に限らずこういう新たな創作は、1人じゃ思いつかないことも沢山あるから面白いよなあ。としみじみ。

さっき作った発酵玉ねぎとキャベツも、早く発酵が進んで、夫と一緒に食べたいな。夫は野菜が少し苦手だから、美味しくアレンジできたらいいな。

そんなことを考えながら、一食分の昼ごはんを作り、1人でもくもくと食べる。 

       「部屋に1人」


実家にいた時と今と、このシチュエーションは何ら変わらない。だけど、孤独だった少女は愛を知り、そばにいてくれる人を想いながら生活するようになっていた。 

孤独な時間も大切にしたい。
でも、誰かと食べるご飯は別格であるように、愛する人と時間を共にする瞬間も、私の幸福な世界なのであると知った。とある日曜日の話。


#日記 #料理 #日常 #エッセイ

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