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なぜ人に優しくするのが難しいのか、その理由

※本編は全て無料で読めます。オマケが有料でついています。

優しさが何を元に作られ、どんな人にどう伝わり、どう循環しているのかを解明しようと思います。

人はポケモン

話を分かりやすくするために、ポケモンのHPバーのように
mHPバー(メンタルヘルスポイントバー)が人にも備わっていると仮定しましょう。

満タンの時は緑、半分を下回ると黄色、残り僅かな時は赤色になってピコンピコンと警告音が鳴ります。

すると実は人間は2種類に分けることが出来ます。
α:ほぼ常にmHPバーが緑、つまり半分以上ある人
β:ほぼ常にmHPバーが赤、つまり残り僅かしかない人
この2種類だけしかおらず、いつも黄色の人だったり、緑と赤を行き来している人だったりはいない、というのがポイント。最後まで読むと分かります。

優しさはタダじゃない

優しさは無限ではありません。
有限のリソースです。

意識的に人に優しくするのはコストがかかります。何をしたらいいか考えたり、気を配ったりしなければなりません。1つ優しさを発揮するのにはmHPを1消費します。

そして優しさの伝わり方は一様ではありません。優しくしたつもりが時には全く逆効果だったりもします。優しくされた人はmHPが2回復することもあるし、2減ることもあります。ギャンブルです。

ここまでで勘付いた読者さんもいそうですが、αは人に優しく出来る人です。mHPに余裕があるので、他人のためにmHPを割いても直ちに生死に関わらない。βはその余裕が無い。

αとβを分ける要素は何か。それはmHPバーが見えているかどうかです。

とくせい:おみとおし

αには自分のHP残量が見えています。したがって、消費した時はどのくらい消費したかが分かるし、その結果どのくらい余裕が残っているのかいないのか、回復した時は誰からどのくらい回復させてもらったのかも分かります。
更には、他人のHP残量もある程度推測することができます。

βには自分のHP残量が見えていません。HPバーの存在もよく分かっていません。HP管理が運ゲーなのでHP満タンの経験も少ないため、HP上限も知りません。他人のHPなんてもちろん分からないし、その存在も知りません。自分がほぼ常にHPバー赤色でピコンピコンしてるので、それが通常だと思っています。たまたまαと接触しても、向こうは緑色でこちらが赤色なことも勿論気づきません。

つまりαとβでは見えている世界も違うし常識も違うんです。

おみとおし同士、惹かれ合う

αにとって他のαは嬉しい存在です。
α同士で付き合っていれば、互いに優しさの交換で回復し合い、HP満タンを常に維持しやすくなります。そうして余ったHPは、更に別のαを探すための投資に回すことができます。

しかしαにとってのβはちょっと困った存在です。
βは常に生死がかかっているので、優しさをもらっても返すという発想がなかなか出来ませんし、慣れていないので返し方も下手くそです。
するとα側からすると、一方的にHPを吸われる相手だと感じてしまいます。
そのためαはβを忌避します。

その結果、αはα同士で繋がり合い、βは仕方なくβと繋がるか孤立します。するとβは常にHPバーが赤となり、その状況から脱出することは困難となってしまいます。

興味深いのは、αβを分類するにあたってHP最大値はほどんど関係がないという点です。これはβが近視眼的になった時にありがちな誤解です。
(例、「あいつらは元からメンタルが強くて俺は弱いから・・・」)

優しさ格差社会への傾向と対策

なぜ優しくする(し続ける)のが難しいか、それは上で述べたような構造が存在するからです。

その構造に対し考えられる対策をギャンブルに例えて挙げてみます。
①HPを削られる要因を特定し、排除や削減する(節約)
②一人でHPを回復出来る手段を見つける(元手稼ぎ)
③αをひたすら観察する(知識詰め)
④αを真似してみる(賭け)
⑤反応をよくみて悪い所を変える
以降、①②を維持したまま③④⑤③④⑤…のループ

構造の力は強いので、生半可な努力では引き戻されてしまいます
抜け出したいのなら、粘り強く頑張りましょう

以上です
あなたの幸運を祈ります

オマケ
・陽キャと陰キャとの関連
・資本主義との関連
・執筆者自身の取り組み

実は自分がαかβかを診断する方法があります。それは





この先有料にしようと思ったんですが、最初だけ無料公開します
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もちろん余裕があれば、で結構ですので…





診断方法!このnoteを読んでいるあなたはβ!(泣)
というのは1割冗談で、9割本当なんですけど。

少数の例外を除き、αとはすなわち陽キャ、βとはすなわち陰キャです。
ほぼ一致しています。
この2つの定義を正確にするのは難しいので雰囲気で書きますが、大学生などが「あいつは大声ではしゃいでるから陽キャ!」などと言っていたりするのとは違います。
イメージですが「繊細なコミュニケーションを感覚的に行えるセンスがあれば陽キャ」という感じです。

一般に我々は陽キャの事を知らなさすぎで、解像度が低く、認知が歪んでいることもしばしばあります(言わば酸っぱい葡萄)。

まず前提として、陽キャは思っているより賢いです。思ってる30倍の情報量を処理しています。論理じゃなく感覚で。

例えば、所属するクラスや部署の全員の力関係や発言力、個人同士の相性や過去の軋轢、普段の交友関係や恩の貸し借り等をなんとなく把握し、しかもそれをリアルタイムで起こり続ける人間関係イベントに応じて調整しながら処理しています。
クラスが40人いたとして、個人対個人の点と点を結ぶ線はとんでもない数になります。
それらを、正確ではないもののなんとなく空気を読んで適切に対処しているのだから驚きです。

陽キャを知り、陽キャに学べば
HPバーが見えるようになって
文字通り見える世界が変わるかもしれません。

ここまで述べた優しさの閉鎖循環、まるでお金ですよね。
昔であればイエ制度での商売ネットワークや財閥経済で行われていたものに近いというか。
富める者は更に富み、貧しい者はずっと貧しい。
悲しい構造ですね

私自身もここしばらく「視力」を鍛えてきて、ちょびっと見えかけてきたかも?どうかな?
という感じです
是非あなたも一緒に「凝」の修行をしましょう!

よければあなたの優しさで当記事のシェアもよろしくお願いします

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