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「いただきます。」について思うこと  食育と命について


こんにちは。 あまのシェフです。

最近はカタール時代について写真と当時の思い出をNOTEしていて

懐かしいな~って嬉しくなっています。

十年前の出来事を思い出していながらも新鮮な魚を料理することに

やり甲斐を感じていた当時・・・

しかしながら料理人として避けては通れない道があります。

生き物の命を絶つと言うこと。

言葉にすると一行で終わってしまいますがその中に時間が流れていること

大阪では夏は鱧料理、冬はフグ料理と旬があります。

そのために自分も多くの命を奪ってきました。

今の瞬間まで生きてきた命を絶つこと

料理人は基本的に包丁を使って活け締めという作業をします。

その時に感じるピクッとする感覚。

生き物の大きさにもよりますが必ずその瞬間は感じます。

包丁伝いに。

絶たれる瞬間が。


車エビの天麩羅を食べたことのある方も多いと思います。

その時にも料理人は車エビの頭と体を別に料理するためにピクッと

する感覚を感じます。

稚鮎というアユの小さいときの料理の瞬間も。

そんなことを言っていたらキリがないですね。

でも自分にとってはなかなか慣れない瞬間です。

だからこそ自分が生きて行くために犠牲になってくれた命のために

「いただきます。」という言葉があるのだと思います。

わざわざ言われなくても知っていますよね。 失礼しました。

でもたまに忘れてしまう大事な言葉。

いつまでも忘れたり当たり前にならないように大事にしたい言葉です。


それと同時にいつも心にとどめている事があります。

二十数年前、料理の鉄人という番組が流行っていました。

その時は料理人さんってカッコいい。って思っていたのですが

料理に点数をつける事が可能なのかと思っています。

それは食べる側の人の今までの人生の背景まで関わってくることで

今の自分にはとてもとても表現出来ないなと思います。

自分基準に点数を付けて生き物の命を頂く行為

そんな大それたことは無理だと思いながらも普段の食事に対しては

いただきます。の姿勢を大切にしていきたいと思っています。

一料理人として仕事をしていて料理勝負なんてことを

挑まれた時はないので良いのですが、もしもそんな時が出てきて

しまったら、僕は喜んで負けを認めるようにしたいです。

そんな状況ないと思いますが。

ちょっとだけ思い上がってしまいました。笑


そして食育について

食育も大事な言葉だと思います。

自分が学んだ事を次の世代の子供達に繋いでいけたら素敵だな

心の底からそう思います。

今後はそのような時間や場所が増えてくれたら嬉しいな

そう思いながら今後も頑張っていきたいです。



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