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SmartHRの新規事業「プラットフォーム事業」とは?立ち上げの背景と現在地を聞きました!

こんにちは、SmartHRのなんせきです!主にビジネスとコーポレートの採用を担当しています。
このnoteでは、SmartHRの「プラットフォーム事業」について紹介します。プラットフォーム事業は、2023年の本リリースに向けて昨年から準備を進めているSmartHRの新規事業のひとつです。今回は、事業責任者の井関さんに話を訊いてきました!


話者の紹介(事業責任者)

井関 英明/CEO直下 プラットフォームビジネスユニット
1977年生まれ。早稲田大学教育学部卒。広告代理店にて企画職として勤務後、ソフトウェア会社でEラーニングなど複数のクラウドサービスの事業企画を担当し、営業責任者、CHO、取締役を経験。フリーランスを経て、2020年にSmartHR入社。アプリケーションパートナーとのアライアンス等を担当。

プラットフォーム事業とは?

─まずはプラットフォーム事業の全体像を教えてください

井関:プラットフォーム事業は、2023年の本格リリースに向けて2021年から準備を進めているSmartHRの新規事業です。事業の基本構想は、アプリケーションパートナーとSmartHRユーザーをマッチングさせるビジネスを創ることです。

─プラットフォーム事業を構想するにいたった背景を教えてください

井関:背景は、主に2つあります。

まず、「ユーザーのニーズは日々多様化している」ということ。
SmartHRのユーザー企業は日々増加していて、当然そのニーズも多様化し、詳細化しています。HR市場のユーザーニーズというのは本当に多様で、業界や事業規模、雇用形態によっても様々です。
SaaSの仕組みでは多様化するニーズに対応するプロダクトを開発し続けることが難しく、できたとしてもかなりの時間を要してしまうこともあります。また限られた社内リソースを自社プロダクトの改善に集中させたいという実態もあります。
そこで、自社プロダクト以外の領域は、外部のアプリケーションパートナーの力をお借りしたいと考えるようになりました。

もう1つは「ネットワーク効果を強化したい」という考えです。
SaaSのプロダクトだけで差別化し続けることは中長期的に見ると難しいと思っています。SmartHRと同等の機能を備えたプロダクトが世に出てくる可能性は常にあります。その時に差別化ポイントになるのは、「他社システムとシームレスに繋がっているため、プロダクトの利便性が高いという付加価値」だと考えています。
もちろん自社プロダクトも継続的に強化していきますが、同時に他社システムとの連携強化も行っていきます。

─「多様化するニーズへの対応」と「ネットワーク効果を強化する狙い」の2つが背景にあったんですね

井関:はい。そこで辿り着いたのが「プラットフォーム事業」でした。SmartHRの顧客基盤を活かし、さらに多様なニーズに対応するためにアプリケーションパートナーを集め、自社プロダクトと連携させて強いネットワーク効果を作っていきたい、そう考えています。

具体的な事例の紹介

─プラットフォーム事業の本リリースは2023年の予定ですが、すでにユーザーへの提供を開始しているアプリケーションもありますよね。

井関:そうですね。今回は2つの事例を紹介します。

1.「安否確認サービス2」(トヨクモ社との連携)

日本では特に地震、津波、大雨などの災害が発生する可能性が常にあり、従業員の安否確認のニーズが世の中的にもますます高まっています。

実際、SmartHRのユーザー企業の中にも「入社手続きを行なった後すぐに、従業員情報を安否確認システムに連携させたい。従業員が退職となった場合は、すぐに削除連携したい」というニーズがありました。
従業員の入退社が多い企業ではこの作業は実はとても大変なんです。入社後いつまで経っても、従業員の連絡先が安否確認システムへ登録されていない、退職したのにいつまでの安否確認システムに登録されたままになっているといった問題が起きていました。

この問題を解決してくれたのが、トヨクモ社の「安否確認サービス2」です。

SmartHRからデータの同期をワンクリックで行えるので、登録・解除作業が効率化され、従業員の二重管理もなくなりました。

2.「Bundle」(Why社との連携)

最近では、多くの企業が複数のSaaSシステムを導入しています。しかし、各サービスの導入は全従業員一律とはいかず、たとえば職種や役割、雇用形態などによって発行するアカウントの種類が異なります。
そこで重要なのは「退職時のアカウント管理」です。
コンプライアンスや情報セキュリティの観点でとても大事な業務なのですが、手間がかかるのも事実です。

この問題を解決してくれたのが、Why社の「Bundle」でした。

Why社との連携は、Webhookという技術を使っており、クリックすらすることなくSmartHRと自動連携することができます。この連携によって、アカウント管理における人為的なミスを防止し、従業員のSaaS利用の開始と停止を適切なタイミングで行えるようになりました。

今後もユーザー企業さまのニーズに応えるべく、様々なアプリを開発・提供予定です。

プラットフォーム事業に向いている人

─プラットフォーム事業では採用活動も積極的に行っていますよね。組織状況と、募集ポジションについて教えてください

井関:プラットフォーム事業ユニットは、CEO直下の組織です。ビジネス担当が私を入れて4名、開発担当が3名の全7名です。
現在募集中の「パートナービジネス開発」の役割をお伝えしますね。

こちらは、具体事例で紹介したようなアプリケーションパートナーとのアライアンスとその後のビジネス開発を担当いただくポジションです。ユーザー企業が抱えている課題をリサーチし、それを解決できるアプリケーションパートナーへのアプローチを行います。
仕事のプロセスは、以下のような感じです。

・アプリケーションパートナーさまにユーザーニーズを的確に伝達する
・アプリケーションパートナーさまとWin-Winの協業プランを構築する
・アプリケーションパートナーさまが開発したアプリーケーションをユーザー企業さまへデリバリーする(SmartHRのPMM的な役割)

1点、ズレ埋め*ですが、「パートナービジネス開発」のミッションは、SmartHRの自社プロダクトを成長させるということではなく、アプリケーションパートナーのプロダクトの成長支援を行うことです。ここに面白さと事業価値を感じていただけると嬉しいです。
*SmartHRのバリューの1つ「認識のズレを自ら埋めよう」のこと

─どんな方に向いている仕事だと思いますか?

井関:ハードスキルは募集要項に記載しているので人物像に言及したいのですが。私は、SaaSが好きでSaaSに詳しい方、人の役に立つのが好きな方にぜひご応募いただきたいと思っています。

─もう少し具体的に教えてください!

井関:おそらく面接でもご質問することになると思うので、それぞれのイメージをお伝えします。

SaaSが好きで、SaaSに詳しい方

「世の中にはどんなSaaSがあるか?どんなSaaSが伸びているか?」に常にアンテナを張っている方にはとても楽しい仕事だと思います。反対に「SaaSには特に興味がないです」という方にとってはほぼ苦行ですね(笑)。

同時に、ユーザー感覚を持っているかどうかとても大事です。自分が使ってどう感じたかや、他のユーザーがどのように感じたかといった生の声に耳を傾けられる方にはとても向いていると思います。
SmartHRのバリューの1つに「人が欲しいと思うものをつくろう」というものがあり、ユーザーの生の声をとても大切にしてプロダクトを作っているので、そこに共感いただけるかは重要ですね。

人の役に立つのが好きな方

プラットフォーム事業は、ユーザー企業の役に立ち、かつアプリケーションパートナーの役に立つという2つのことをやり遂げなければなりません。
Win-Winの事業を創ること、エコシステムを創ることにモチベーションを感じる方と一緒に仕事ができたらとても嬉しいです!

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございます!
SmartHRのプラットフォーム事業に少しでも興味を持ってくださった方は、下記リンクよりぜひご連絡くださいませ。まずはカジュアル面談から、という方も大歓迎です!