「想像力」の正体とは??
コロナ期間に入って、時間もあるのでなにかテーマを持ってインプットしたいなーと考えていた。そんな時にTwitterやnoteを見ていると、なにやらそれらしきものを感じさせる発信がなされているではないか。
・お客様の要望をちょっと先回りして叶えること
・相手の気持ちを考える
・共感力も先を読む力も想像力の下の階層にある
サービスマンに求められるチカラってたくさんあるけど最も大事なチカラが「想像力」なのではないか?と考え、「想像力」について考えてみることにした。
というかサービスマンだけでなく、どの仕事においても、そして日常生活においても必要不可欠なチカラが「想像力」なのではないだろうか。
想像力の正体をあかせ!!
あなたが思う「想像力」とはどんなチカラだろうか?
まずは、このnoteを読む前に、一度、自分の中で「想像力」というチカラがどんなチカラであるかを考えてみてもらいたい。
・未来を考えるチカラ?
・相手の気持ちを読み取るチカラ?
・新しい発想をひねり出すチカラ?
「想像力」と言われても人によって思い浮かんだ「想像力」は様々あるのではないだろうか。
「もっと想像力を働かせろ!」
なんてセリフを耳にしたりするけど、そもそも「想像力」が一体何を指しているのかを理解できていなければ「想像力」に働いてもらうことができない。
では、「想像力」とは端的に言えばどんなチカラなのか?僕が行き着いた答え。それは
ー欲求を満たすためのチカラー
である。
想像力の原点
まずは、「想像力」が生み出された原点から考える。そもそも「想像力」とは不便、不足、不満など満たされない事象が生じた時に、もっとこうだったらいいのに!!と姿を現した。
例えば、暖を取るために薪で火を起こす。もっと簡単に身体を温められる方法があればいいのに。この想像からストーブやエアコンが生み出された。
仕事に行く途中、散歩中に歩きながら音楽を聞けたらいいのに。この想像からポータブルオーディオプレーヤーが生み出された。
以上のように、満たされない事象や不足している部分を補うために、「想像力」は現れた。
想像力と欲求
満たされない事象の解消によって現れた「想像力」であるが、これまでに多くの人達が「想像力」を働かせ続けたことによって、昔よりも世の中の不便、不足、不満は確実に減ってきている。
すると、「想像力」を働かせる機会もどんどん減っていくのだろうか?そんなはずはない。今この時も多くの人が「想像力」を働かせているはずだ。では一体なにに対して働かせているのか?
不足を補う役目を終えた「想像力」が次に向かう先は
どうすれば+αになるか
ではないかと考えた。
もっと喜んでもらうためには?
もっと楽しんでもらうためには?
満たされない事象の解消から今度は、もっと満たすために「想像力」が働いていく。
ここまできてようやく、「想像力」が人間の欲求と結びついているということに気がついた。
以前、noteで「マズローの欲求5段階説」について、取り上げたことがある。
マズローの欲求5段階説についてはご存知の方も多いだろう。上記のnoteにも記載しているが、簡単に説明するのであれば人間の欲求とは下の図のように5段階に分かれており、一番下の「生理的欲求」から始まり、それが解消すれば次の段へと移っていき、最終的に欲求は「自己実現の欲求」にいき着くという理論である。
人にはこのような欲求が本能的に存在する。それぞれの欲求を満たすための手段として「想像力」が必要となるのだ。
「想像力」の正体を踏まえた上で
では、我々サービスマンとして考えるべき、「想像力」とはなんなのか。それは人間は皆、個々に欲求や理想があるのだということを理解することである。
と言うのも間違った「想像力」の使い方の一つに
「きっとこうしたら喜んでもらえるに違いない!」
と勝手な自己判断をする人がいる。確かに想像するのは自分なので、自分がこうされたら嬉しいな、という気持ちが働きやすい。
しかし、想像を働かせる対象者がいる時は、あくまで想像を働かせるのは自分に対してではなく、相手に対してであることを絶対に忘れてはいけない。それは「想像力」を働かせているのではなく、自分の理想の押し付けであり、ただの自己満足になってしまう。
フランスの哲学者であるエマニュエル・レヴィナスは次のように語っている。
自分の視点から世界を理解しても、それは「他者」による世界の理解とは異なっている。この事を理解し、自分と世界の味方を異にする他者を学びや気づきの契機にすることで、今までの自分とは異なる世界の見方を獲得していける。
我々が目指すべきは、「他者」の異なる世界の見方をどれだけ自らに備えることができるのか。なのではないだろうか。
理想を叶えるための想像力
今回テーマとして取り上げた「想像力」の答えは
ー欲求を満たすためのチカラー である。
今回はサービスマン目線から、他の誰かに対して働かせる「想像力」を語ってきたが、もちろん他者以外にも、将来、こんな風になりたい!という自らの欲求に対しても働くのが「想像力」である。このように自他ともにその欲求を満たすためのチカラが「想像力」なのである。
今まで漠然としたイメージだった「想像力」がどんなチカラなのかを理解するだけで、誰の、どの欲求に対して想像を働かせるべきなのか判断ができる。早速想像を働かせてみましょう。
以上、「想像力の正体とは??」でした。
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