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古着と私


好きな古着屋さんがあります。
50s〜90sの古着や雑貨を扱っているお店なのですが、店内の雰囲気がクラシックというかカントリーというか、居るだけで癒されるお店です。
しかし私は中古品が苦手で、なかでも古着が一番苦手なので見るだけだったのですが(迷惑客)。
好みの洋服がたくさんあって、古着でなければ……と何度思ったことか。

ある日そのお店で何気なく見ていたジャケットにとても惹かれてしまいました。
アウターならまだ許せるか……と思い試着したら、「似合う」ではなく「馴染む」という言葉がふさわしいくらいしっくり来ました。
色も、型も、着たときの雰囲気も何もかもが本当に自分のために作られたようにピッタリな服だったのです。似合いすぎてこわかった。
(肩だけ合わなかったのですが、それは肩幅の広い私が悪い)
ほぼ即決で買いました。

こんなに似合う服に出会えるのは大袈裟ではなく10年に一度のレベル。
古着は一点物なので、その感動がより強く感じられます。
それに考え方を変えれば昔の洋服が今日まで残っているということは、もとの品質がしっかりしている証拠では?
同じ値段なら古着のが断然品質がいい気がする。素人の感想ですが。

今まで古着だからという理由だけで嫌厭していたのが勿体ないと思ったくらいです。
それからはお気に入りの古着屋さんはもちろん、他の古着屋さんにも立ち寄るようになりました。

ロリィタを着るようになった時もそうですが、装い一つで人の価値観は変わってしまうものなんですね。

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