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包囲を安易に語ってはならない

皆様、おはようございます。

最近、戦争のせいか、包囲という言葉をよく聴くようになりました。

包囲するのかな?包囲してしまえ!と安易に使われてしまい、個人的には非常に悲しいです。

包囲は軍略において、敵を追い詰めて撃滅するために側背面を取り囲むことを言います。

世間では、時間はかかるが確実に安全に敵を撃滅できると勘違いしている人がいます。

しかも、おそらくこの人たちは、完全包囲の意味で使っています。

完全包囲は、圧倒的兵力があるからこそ比較的安全に敵を撃滅できるのであって、数倍しか兵力が違わないようであれば、致死率の高い作戦となってしまいます。

敵を包囲する場合、取り囲む側は薄い膜のようになってしまい、敵が突破を試みた場合、突破される箇所の部隊は集中攻撃を受けて多大な犠牲を払います。

そして、包囲した側が陣形を建て直すのが困難になります。

現代では、同士撃ちのリスクも考慮する必要があります。

包囲はその形が決まれば非常に強力な作戦ですが、兵士たちの命を考えれば、そう簡単に命令を下せるような作戦ではありません。

例え圧倒的な兵力があっても、囲師には必ず闕くという言葉が差す通り、最後まで大きな危険を伴います。

包囲は、兵力を分散させる戦い方のひとつであるという点に注意しなければなりません。

包囲は常道の作戦ではありますが、戦術と戦略にしっかりと精通した指揮官でなければ、実行できる作戦ではありません。

肯定的に記述する人が多いので、あえて否定的に記述しました。


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