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にしだ
2020年12月31日 22:43
放課後、だいたい野球部の準備体操の声が聞こえ始める頃、校舎から離れた図書館に亜庫芽杜は足を運ぶ。 制服のリボンを着けず、靴下も学校指定の白ではなく柄の入ったものをあえて履き、髪にはメッシュを入れ、先生に怒られても自分のスタイルを貫く、所謂不良である亜庫だが、彼女には小説家になりたいという夢があり、本を読む事は好きだったので図書委員の仕事は真面目にやっている。 今日は図書館の受付当番だった。