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なんか怖い話あります?

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今まで聞いた怖い話とか、これから聞く怖い話とか。なるべく話し手本人、またはごく親しい人の体験をまとめています(注:私には霊感とかその辺のものはありません)。 小学生の子どもが読ん…
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#お化け

夜、口笛を吹いたら、顔がたくさん現れた話

怖さ:★☆☆ 子どものころ、「夜、口笛を吹くと泥棒が来る」と大人に言われたことはありませんか? 私はよく言われました。 「どうして?」と聞くと 「泥棒は『この家に入ろう!』という合図を口笛でするので、夜、口笛を吹くと、勘違いした泥棒の仲間たちが、口笛が聞こえた家に入ってくるから。 誤解を避けるためにも、夜、口笛を吹いてはいけない」 という説明を受け、納得したというぼんやりした思い出があります。 ほかにも、口笛によってやって来るのが泥棒ではなく、「蛇が来る」とか「お

天井の隅に、もやもやした線がうごめいている話

怖さ:★☆☆  会社の同僚が小学校3年か4年のころに体験したお話です。 ある日、彼は学校の教室で、友だちが話す怖い話を聞いていました。妖怪の「天井下(てんじょうさがり・てんじょうくだり)」か何かの話で、水木しげる先生の描いたような妖怪が、天井から押し寄せてくるという話だったそうです(「天井下」は江戸時代の画家・浮世絵師、鳥山石燕が描いた天井からぶら下がっている女性の妖怪で、逃げる時に天井を突き破ったりすることはありますが、特に人に危害を加えるようなことはないそうです)。

再生

【動画】小劇場の天井になぜか女の人がいて、目が合った話

以前、公開した怖い話で朗読動画を作ってみました。

引っ越した家に誰か?がいたけど、一週間ほどでピタッと消えた話

怖さ:★☆☆  職場の友人が子どものころ、引っ越ししたばかりの家で体験したお話です。 彼女がその家に越したのは今から10年少し前。彼女がまだ小学5年生の頃でした。今も暮らしているというその家は、4階建ての二世帯住宅で、3・4階が彼女の家で、1・2階にはほかの家族が住んでいます。 その時の彼女の家は、3階にリビングなどがあり、階段を上って4階に彼女と妹の部屋と寝室がありました。初めて子ども部屋を与えられた彼女は、とても嬉しかったそうです。 家は少し不思議な雰囲気がありま

職場のトイレに入っていると、水音がだんだん近づいてくる話

怖さ:★★☆  これも、首都圏にある葬儀社に昔勤めていた方に聞いた話です。15年くらい前、彼は幽霊が出るという噂のある葬儀会館で、館長として働いていました。 「なんか怖い話」で以前ご紹介したように、その葬儀会館ではお葬式の依頼が入る前に、無言電話が掛かってくるピンク電話があったり、誰もいないのに斎場入り口自動ドアが開閉したり(モニターには黒い影が映っている)と、不思議なことがいろいろあったそうです。 そんな少し変わった葬儀会館で、ある日、彼がトイレの個室に入っていた時の

奈良ドリームランドで写真を撮ったら、男の子の顔が写っていた話

怖さ:★☆☆  先日、偶然道端で職場の後輩に会ったので、「なんか怖い話あります?」と尋ねたところ、遊園地で心霊写真を撮った話をしてくれました。 関西出身の彼女が中学生のころのお話です。 中学1年か2年のころ、当時の部活の友人たち数人と「奈良ドリームランド」に遊びに行きました。奈良ドリームランドは今はもう閉園してしまいましたが、かつては奈良県でも有数の遊園地だったそうです。 さて、彼女は友人たちとさまざまなアトラクションに乗ったり、楽しく遊んで、皆で集合写真を撮りました

酉年の元カレが金縛りにあって、目覚めたら巨大な鶏がいた話

怖さ:☆☆☆  大好きな元カレが、「しょっちゅう金縛りにあっていた」という女性から伺ったお話です。 彼女が高校生のころにお付き合いしていた元カレさんは、よく金縛りにあう方だったそうです。 寝ていると体が動かなくなって、気が付くと足の上におばあさんが座っていたり、誰かが布団の横で寝ていたり、誰だかわからないけれど頭の方からじっと顔を覗き込まれていたり。 とにかく、金縛りにあう度に幽霊らしき人たちが、いろいろな角度から現れていました。 かなり頻繁に幽霊らしき人に遭遇する

夜中に実家の階段を上り下りする、誰かの足音がする話

怖さ:★★☆  会社の同僚に聞いたお話です。 彼女がまだ子どものころ、実家で暮らしていた時のことです。彼女の部屋は2階にあって、隣にはお兄さんの部屋がありました。2階にはその二部屋だけで、トイレは1階にありました。そして彼女の部屋も、お兄さんの部屋も引き戸になっていて、部屋の出入りをするときには扉を開け閉めする音もするそうです。 ある夜、彼女が寝ていると、誰かが階段を上ってくる音がします。階段がきしむ音を聞いて「お兄ちゃんがトイレに行って上がってきたんだな」と思いました

死んだお祖父さんの家で、黒い影に懐中電灯を取り上げられた話

怖さ:★★☆  中国人の友人が子どものころ、近くに住んでいたお祖父さんが亡くなりました。これはその時、彼女のお母さんが体験したお話です。 お祖父さんが亡くなった後、誰も住む人がいなくなったお祖父さんの家は、しばらくの間そのままの状態になっていました。その家は近所にあったので、物置のようにして使っていたそうです。 ある夜、友人のお母さんが何か荷物を探しに、亡くなったお祖父さんの家に行きました。明かりがなかったので、懐中電灯を持っていきました。 お祖父さんの家で探し物を終

ドライブしてたら、後部シートで知らないおばあさんが笑ってた話

怖さ:★★☆  このお話をしてくださった方のお母さんが、お友達たちとドライブをしてた時の話です。 軽自動車で、ひとりが運転して、お母さんは助手席に座っていました。そして後部シートにも二人の友達が座っています。みんなで楽しくおしゃべりをしながら、ドライブを楽しんでいました。 ところが、ふとお母さんがバックミラーを見ると、後部シートに座っている友達二人の間にもう一人、全然しらないおばあさんが座っています。しかも、みんなの話に合わせて、楽しそうに笑っています。 あれっ?と思

葬儀屋さんたちに聞いた、あるある話

怖さ:★★☆  葬儀屋さんというと、人の最期に携わる仕事だけに、不思議な体験もたくさん経験しているのかな?と思っていました。そこで葬儀社で働いている方や以前葬儀の仕事をしていた方にお会いして、お話を聞いてみました。 ご本人が実際に体験した話に限らず、葬儀屋さんから聞いた「こんなうわさ聞いたよ」という都市伝説的なお話をいくつかまとめます。 葬儀屋さんは、幽霊やお化けをしょっちゅう見てる?葬儀屋さんというと、頻繁に怪奇現象に遭遇しそうなイメージですが、結論から言うと、「そう

バンガローの壁一面に、中年男の顔が浮かび上がった話

怖さ:★★★  もうずいぶん以前の話ですが、私の通っていた高校の歴史の先生は怖い話がお好きな方で、授業中、よく怖い話をしてくださいました。例えば、山道を車で走っていて、たまたま大きな事故の現場の近くを通ったら急にエンジンの回転数が下がってしまった話とか。授業の内容はすっかり忘れてしまったのに、、、先生には申し訳ない気もします。 さて、その先生の数あるお話の中でも、最も怖いというか、強く記憶に残っているのが、先生がお子さんやほかのご家族と一緒に旅行に行った時のお話です。

彼女と初めての旅行!ホテルの部屋に人影が浮かんでた話

怖さ:★★☆ 少し大人向け:★★☆ 以前お世話になった先輩が「二十歳くらいだったから、30年くらい前か?」と語ってくれました。当時、都内の大学に通っていた彼は、お付き合いを始めて間もない彼女と2人で旅行に行くことにしました。 行き先は小田原。季節は冬、2月くらいだったそうです。付き合い始めたばかりで盛り上がっていたし、そもそも女性と2人で旅行に行くなんてこと自体、人生で初めてのことで、とにかく楽しかったそうです。 2人がホテルの部屋に入ると中はすでに暖かかったので、「あ

深夜残業中に複合機を使おうとしたら、誰かの足音がつけてきた話

怖さ:★★☆  先輩が後輩と二人で残業した時の話と同じ、東京・下町にある、幽霊が出ると噂のオフィスでの話です。 ある日、先輩が残業して、一番最後に退社した時のことです。明かりを消して、真っ暗な部屋の中をフロアの出口に向かっていると、突然すぐ横のパソコンが立ち上がりました。当時その会社ではデスクトップのMacのパソコンを使用していたそうですが、暗い中いきなりふわっと画面が光った時はすごく怖かったと言います。 そんなオフィスで、今度は先輩の同僚が、やはり深夜に一人残って仕事