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吉田恭大(1989〜)の短歌。出したり引っ込めたりします。
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2020年8月の記事一覧

20代の2年ごとの7首

20代の2年ごとの7首

塔、という短歌結社には高校生のころから、かれこれ10年以上いて(いる、以上のことはあまりしていないのだけれど)、その、塔、という結社では2年に一度、「10代20代特集」というのがあります。塔の若手歌人が7首とエッセイと近影を載せる、最近は随分人が増えましたが、若者の顔見世というか、様々な自意識のありようを伺うことができる、楽しい恒例行事ですね。私は20代でなくなってしまったので今後は参加できません

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「六月が七月を迎えて、あらゆる朝に」

「六月が七月を迎えて、あらゆる朝に」

文學界9月号の巻頭表現として連作「六月が七月を迎えて、あらゆる朝に」を寄稿しました。作品について少し言葉を残しておこうと思います。

「巻頭表現」は毎回詩歌と写真やイラストのコラボレーションで作られています。今回、短歌の制作と並行して、編集の長谷川さんに私の作品のイメージから写真家の方を何名かご検討いただき、そのうえで篠田優さんとご一緒することになりました。
掲載する連作と写真が固まった段階で、丁

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おみやげを置いておきます。

おみやげを置いておきます。

残念ながらお盆は帰省できませんでした。さすがに、万が一でも実家が焼かれるような事態は避けなければなりません。
そういえば郷里に帰ることを帰省といいますが、鳥取に帰ることは「帰鳥」と言いますね。島根は「帰島」。本当だよ。

帰省は叶いませんでしたが、昨年末、福岡に行ったときにつくったおみやげを置いておきます。

昨年末、仕事納めをしてから山階基君と(別々に)福岡入りし、ajiroでイベントをさせても

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