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「決める人」と「実行する人」

2019年4月より大手SIerから転職して、今のベンチャー企業でプロダクトマネジメントを担当している私ですが、グループ会社含め10,000人規模の集団から社員&業務委託&インターン含めて80人の会社に移り、なんとなくですが組織の中に大きく2パターンの人がいるのではないか、ということに気付き始めました。

それが以下です。

「決める人」と「実行する人」

「決める人」というのは、要は様々な不確定の要素の中から素早く意思決定できる人を指すと考えます。

また、「実行する人」は、「決める人」が意思決定した内容の背景を汲み取りそれを形にできる人を指すと考えます。

「決める人」の思考プロセス

「実行する人」にとって、「決める人」がどんなプロセスでその意思決定に至っているのか、気になるポイントだと思いますが、大枠以下のようなプロセスで意思決定に至っていると思います。

意思決定のためのプロセス①
決めるための情報を集める

決める側の立場に立ってみて、中々決められないという問題にぶつかった際にまず考えて欲しいのが「情報が足りているか」です。

私がベンチャー企業に移った当初は、プロダクト(Webサービス)の仕様(作り)に関する意思決定を求められも中々意思決定できませんでした。そして、その時に真っ先に原因として上がるのが圧倒的な情報不足でした。

この問題が障壁となる場合は、まずは情報を集めることが重要です。私の場合、社内の有識者や想定ユーザー(社外の有識者)にお会いして情報収集をするというアクションを取りました。

※余談ですが、社外の有識者にアポを取るときは、(有料ですが)スポットコンサルのビザスクを活用したことが本当によかったです。

意思決定のためのプロセス②
集めた情報を元にひたすら考える

一通り情報が集まったところで意思決定ができるということにはならず、そこから自分でひたすら考えることが必要になります。

自分が既に知っている情報と新しく集めた情報をパズルのようにつないでいくと新たなインサイトが見えてきます。

例えば、私の場合で言うと、約5、6名の想定ユーザーにお会いして、同じようなヒアリングを実施し、全てリストにまとめました。それを改めてじっくり眺めてみると、共通する「痛み」だったり、「重要な仕事」だったりが見えてくるんですね。こんなプロセスで80%くらいは、どんな意思決定をすれば、上手くいくのかが見えてきます。

※以下のようなフレームワークが役に立つかもしれません。

意思決定のためのプロセス③
最後はカン

とは言っても、最後は集めた情報と意思決定社の今までの経験など様々な要素に鑑みて、「カンに頼る」と言うことになります。

そして、「決める人」にはその覚悟が必要になります。

かなり雑多な感じで記載させていただきましたが、素早く意思決定できる人は日々上のようなプロセスで考えているので、意思決定が早いのだと思います。

実行できないと決める意味がない

そもそもの話に戻ってしまいますが、上記のようなプロセスで意思決定できたところで実行できないとただのアイデアで終わってしまいますので、「決める人」には「実行する人」がいてもらわないと困ります。

「決める人」になりたい!(例えば、起業して新しいサービスを作りたい!)と言うのであれば、「実行する人」との関係性を築く必要が出てきます

※もちろん、1人で「決める人」と「実行する人」の2役を担うという判断もあります。

「決める人」が「実行する人」との関係性を築くためには、意思決定の内容に説得する必要が出てきます。意思決定の内容が如何に面白いものか、納得感あるものかを伝える必要が出てきます。

「決める人」がえらいの?「実行する人」がえらいの?

大きな組織ほど決める人が偉いと言う風潮が漂っているように感じますが、組織の中ではあくまで役割なので、どちらが偉いと言うことはないと思います。

ただし、世間的には「決める人」が世の中に対してイノベーションを起こそうとしている人と捉えられがちなので、メディアなどでは多く取り上げられていると思います。

※例えば、「決める人」(CEO(最高経営責任者))の方が、「実行する人」(COO(最高執行責任者))の方が、メディアで取り上げられる数が多いと思います。

ただ忘れてはいけないのは、「決める人」だけではイノベーションは起こせないと言うことです。

現状の世の中だと「決める人」が上に立っている

これは、章題の通りで組織の中では「決める人」と「実行する人」の権限を横並びにすると、なかなか最終的な意思決定ができず、物事が先に進まなくなることがあると思います。

また、組織の中で決めると言う行為は、実行する行為の必要条件になるため、決めるという行為無くして実行もないと言うことになります。

そう言った意味もあり、全ての始まりでもある「決める人」が上に立つのだと思います。

「実行する人」が「決める人」になるには

もし、自分が「実行する人」で、上に立つ「決める人」の言いなりになっていてもどかしいと言う方がいればですが、

正直、「実行する人」も実行する範疇の中での小さな意思決定はしていると思います。もどかしいと思っている理由は、自分の範疇を超える意思決定をする権限がない、もしくは役割を与えられても意思決定できそうにない、と言うことになるかなと思います。

上記のような方へのメッセージとしては、まずは自分の直属の上司が日々何を考え、どんな行動をとっているのかを想像してみることをおすすめします。

例えば、自らは開発者として周囲のエンジニアやソースに向き合っているとします。その上のレイヤーに立つエンジニアリングマネージャー(EM)は、プロダクトマネージャー(PM)や営業サイド方と向き合っていると想像できます。もちろん、EM⇄PM⇄営業のやりとり(会議など)に呼ばれることはないとは思うのですが、1on1(個別面談)などでどんな会話が繰り広げられているのか、などの情報収集はできると思います。

上記のようなコミュニケーションから「決める人」の動きをなんとなく把握して、自分ならどう振舞うか、想像するところからがスタートだと思います。

雑多な文章で大変恐縮ですが、読んでいただきありがとうございます。

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