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人生が変わる時は、自分にとって大切なものの順位が変わる時

先日、とっても親しい身近な友人が奥さんと離婚をしまして、「原因は何なのか」、「もうどうにもならないのか」など、色々思うところはあったのですが、

結局のところ、離婚という結論が出たタイミングでは、周囲が納得するような理由なんて出せるほど簡単な話ではないと思うことにしました。

お互い納得しての離婚だとか、前向きな離婚、だとか言いますが、そうであったとしても当人同士でさえ本当は納得していないんだと思います。

初めは一生添い遂げる気持ちで結婚したのに、離婚という結論になっているわけですから。

ただ、自分自身の中では、「人と人との心のズレはどうして発生してしまうのか」という疑問には納得しておきたい、と思いました。

人と人との心のズレはどうして発生してしまうのか

私自身、入籍して約1年半が経ちますが、奥さんと心のすれ違い(というか心がぶつかる瞬間)を感じたタイミングが1度だけあります。

それが、お互いが転職した時、でした。

元々は、私がシステムエンジニアで奥さんが転職サイトの制作という全く立場の違う職種だったところから、ベンチャーのプロダクト開発と、そのプロダクトを届けるカスタマーサクセスというかなり近い職種になったことで、お互いのプライドがぶつかり合うことがしばしばありました。

全く危機的状況ではないですし、よくあることなのですが、お互い周囲の「付き合う人が変わった」瞬間が結構ヤマだった気がします。

そこから、色々とあり、今はかなり良好な関係なのですが、その契機となったのが奥さんの実家の近くに引っ越したことでした。

実家の近くに引っ越したことで土地勘のある奥さんが色々なところに案内してくれるようになって、一緒にいる時間が増えたことが結果的に良かった気がします。

まさに「住む場所が変わった」瞬間に風向きが変わりました。

「付き合う人を変える」「住む場所を変える」・・・ときて、パッと、前にこんなことを誰かに言われたな〜と思いましたが、ソースを辿ると、大前研一さんが「時間とムダの科学」という本でこんなことを述べてました。

“人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。”

この言葉を受けて、自分の直近の1年半を振り返り、以下の結論が出ました。

人生が変わる時に心のズレが発生してしまうのではないか

私の友人にも思い当たる節があったので、人生が変わる時は、同時に大きな壁が立ちはだかるということなんだな、と感じました。

自分の一番大切なものの軸を持つこと

私の友人とその奥さん、そして、私と私の奥さん、みんな前向きな理由で環境を変えた時は、当然応援したいです。

ただ、各々一番譲れない大切なものを持っているんですよね。

それは、明確に言葉で言える人もいれば、言語化はできないけど心の中では強く持っている人もいると思います。

例えば、言葉にできるもので言うと、仕事より家庭を大事にするだとか、時間を厳守するとか。

環境が変わることによって、自分が大切にしているものの順位が変わることは往々にしてあると思うのですが、それが場合によっては、相手との歪みを生み出す要因になるかもしれないと思いました。

なので、自分にとって一番大切なものは不変の軸として持つべきで、相手と自分の不変の軸が一致していることが大切なんだと思います。

例えば、私の場合は、どんなに仕事でチャンスが来ようとも、家庭と仕事の順位は変えないことに決めてます。

なぜそこまで強く言えるのかと言うと、おそらく自分が唯一自分でいられる場所だからなんだと思います。

人生に絶対なんてないのですが、今時点で絶対と言える「自分の一番大切なもの」を持つことをおすすめします。

結論、それが「仕事」なら今回のような選択肢もありだと思います。

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