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プロダクトマネジメントで「哲学」は使えるのか

最近、プロダクトマネジメントを行う中で、世の中に存在しないものを生み出すために拠り所とすべき学問は何なのか、と考える機会が増えました。

現状、自社でSaaSプロダクト開発をゼロイチで進めている状況で、プロダクトの構成に最近のフレームワークを活用したり、データサイエンスを駆使したりしているため、真っ先に浮かぶのが「テクノロジー」や「サイエンス」です。

しかしながら、その二つの分野では限界がある、というのが直近の所感です。

「テクノロジー」と「サイエンス」の限界

「テクノロジー」で言うとプロダクトのUI/UX、フロントやサーバーの技術、データ基盤をどこまで追い求めるのか、と言う部分に終始します。また、「サイエンス」の分野でいうと、データの間に人間が入り、事実に基づきどれだけ論理立てて分析的なアウトプットを出せるか、が求められると考えます。(ちなみに人間を介さない場合は、機械学習や人工知能を活用してどれだけ精度の高いアウトプットを出せるか、が最近のトレンドになっております。)

「テクノロジー」と「サイエンス」の両方を追い求めることで、リッチなUI/UXを実現できたり、未来のレコメンドを出したり、今まで実現不可能だったことを可能にしていることも事実です。しかしながら、いくら最新のテクノロジーを追い続けたとしても、そして、いくらサイエンスを極めたとしても、行きつく先は「みんな似たり寄ったりで限界がある」ということが理由です。

この問題を脱却し、ゼロからイチを生み出す人間として、唯一無二の価値を見い出すために必要な学問として浮かんだのが、「芸術」と「哲学」です。

「芸術」と「哲学」

「芸術」については、アーティストが作成した各々の芸術作品の「アウトプットに至ったプロセスや考え方にいて、ビジネスの場でも転用できるのではないか」という点で有用と考えました。

また、後者の「哲学」においても「あらゆる物事の「本質」をとらえる営み」ということから、「今の世の中に当たり前にある風習だったり、その人自身、組織、そして社会に対して「そもそも」を考え抜く思考法が、ビジネスの場でも役に立つ」という点で大切な学問だというように考えました。

特に哲学については、「世の中で起きている問題の本質を明らかにすることで、その問題を解決するための考え方を切り開く」という点が「プロダクトマネジメントでいうWhy(なぜ開発するのか)、What(何を開発するのか)を考え抜く思考プロセスと似ている」という印象を受けました。

まとめ

上記において、「哲学」に対する必要性に関して徒然なるままに記載しましたが、まとめると、

プロダクトマネジメントにおいて、
「哲学」という学問は、
世の中に存在しない価値を提供するために、
必要不可欠。

という結論です。

次回以降は、昔の哲学者が提唱した哲学・思想をピックアップして、現代のプロダクトマネジメント、プロダクト開発において使える思考プロセスに転用するということにチャレンジしていきたいと思います。

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参考文献



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