100点の毎日
いつもの夫との会話。
夫は出張中に、流行りの?耳で聞く本を出張帰りの車の中で聞いたらしい。
それがどうもスピリチュアルな感じだったらしいが、その人が案外いいことを言っていたんだよ、と教えてくれた。
***
夫婦関係にしろ他人との関係にしろ、人は人に文句を言いがちだ。
例えば、人に言われていろんなことを引き受けてくる夫に
「何でそんなに疲れることばっかりするのよ!やめればいいじゃない!」みたいな。
例えば、仕事で疲れて帰ってくる人には
「そんなしんどいならやめたら?」
みたいな。
その文句は、実はそうじゃない。
その人は、そんなことを言いたかったのではないのだ。
文句を言っている人は、疲れている人のことをとても心配している。
だから、疲れることをやめてほしい。
その言葉の裏側には、とても心配だからやめてほしいという気持ちがある。
それを口から出すと文句になっている、というだけなのだ。
そして、その文句は、心配とは裏腹に、疲れている人をさらに痛めつけている。
疲れて帰ってきて、さらに文句が降ってきたらそりゃそうなるだろう。
だから、本当に心配している時は、文句を言わなくていい。
疲れて帰ってきた人に、美味しいご飯を出してゆっくり寝てねって言葉をかけてあげたらそれでいいのだ。
疲れを癒してあげることが一番、ということらしい。
***
そして、妻としての私は、美味しいごはんを出すタイプなのだ。
それを夫は、妻はそんな能力が元から備わっているのか…と、また思ったらしい。
しかし、そこには夫の買い被りがあるように思う。
私は、そういうことにいちいち口を突っ込むのが面倒くさい。
大体、人は好き勝手に生きればいいと思っている(自分もできるだけ好き勝手に生きていきたいから放っておいて欲しい)から、人のことにそこまで興味がない。
疲れて帰ってきても、ずっと疲れていても、「疲れてんなぁ」と正真正銘他人事としてしか感じていない。
そして、人のことにいちいち口を出すのが面倒くさい私がやることといえば、疲れてんならごはん食べて寝な!の一択なのだ。
***
夫はいつも私に感動して、勝手に褒めてくれる。
こちらとしてはラッキーとしか言いようがない。
私にとっては、100点の結婚生活だ。
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