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初めてのnote。バイトバイトバイトfeat.来年も

 レジに来るであろう客を7分ほど棚を背に、もたれながら待っていた。やっと来た。持ってきたのはおにぎりとポケモンカード1パック。そんなに選んでそれだけかよ(とは思わなかったことにしよう)。
彼のTシャツには大きく横に三つに連なり、カラフルにアピールされたbitchという文字が僕に主張していた。bitch。今、この文字をもう一度入力しようとしたが予測変換には出てこなかった。それほどの言葉(主に女性の差別用語として使われるが、大学のハイライトメンソールをバコバコ吸う二人のスケボーの先輩からhiphopを継承、専攻していたので男にも使われることを知っている)。なぜそんなTシャツを着ているのか今となっては直接聞きたいと思ったが、その時は一ミリたりとも思わなかった。思えなかった。それぐらい社会の奴隷として教育されている。僕は型にハマれるタイプだと思う。否定するのに疲弊しているのかも(パンチライン。フォーフォー!)。夢追い人なんて大体そんなもんだと思う。夢が老いたら次は違う夢みたいな目標をなんとなく見つけ、なんとなく辿るだけだ。
 おにぎりを棚に並べる。以前から気になっていたが安いおにぎりは多く入荷されている。最近のおにぎりは安くて130円程だ。僕は高いと感じるし、他の人も高いと感じているから安いおにぎりを買うし、多く入荷するのだろう。商品の入荷された数で僕は社会と価値観を共有し、擦りあわしていると共に国力の低下を感じている。
 そんなことを思い出しながら休憩中、廃棄の納豆巻きを食べながらこの文字を打っている。客が来た。
ため息か舌打ちか、どちらか迷ったがため息にした。

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