『しのびごと』第1話【感想等その2・週刊少年ジャンプ2024年42号】

登場人物 (続き)


謎のオペレータ(ヨダカの遠隔支援担当)

  • 作中、声だけしか登場しないヨダカの支援担当兼ボケへのツッコミ担当です。おそらく、インカムとカメラを使い、ヨダカと意思疎通を図っているのでしょう。

  • ヨダカの両耳に鬼火を模したインカムが着いていますね。

  • カメラはどうしているのでしょうか????

  • 第1話の時点では、声だけの登場であり、第2話以降、キャラ描写がされることでしょう。

  • ただ、キャラ情報の開示をもったいぶる必要があるとは思えません(読者の反応を見て、キャラの設定を決めたいのかも。)。逆に、どうしても開示させないといけないキャラとも思えません。声だけの登場に留め、キャラのイメージは読者の想像にお任せします、というスタンスもありでは。

  • 口癖は、「忍べぇ!」になるのかな。今後も使いそう。

ウミネコ(内海タキ)

  • ヨダカと同じく「公安警察忍部隊」の構成員。ウミネコは忍者名であり、潜入先の高校では、内海タキを名乗ります。

  • イケメンだが、髪の毛が銀(金?)と黒のツートンカラー

  • 任務は、向日アオイの「恋人役」を演じつつ、彼女を護衛すること。

  • 第1話は顔出しだけ

ヒバリ(藤宮カナ)

  • ヨダカと同じく「公安警察忍部隊」の構成員。ヒバリは忍者名であり、潜入先の高校では、藤宮カナを名乗ります。

  • 黒髪メガネポニテ

  • 任務は、向日アオイの「親友役」を演じつつ、彼女を護衛すること。

  • 教室から体育館に移動することになり、ヒバリは、アオイに一緒に体育館に行こうと提案しますが、アオイは、「えーやだー」とド直球にこれを拒みます。今日は高校入学の日なんですよ。みんな、ぼっちになりたくないから、一秒でも早く友達を作ろうとする日なんですよ。それなのにアオイは「えーやだー」とヒバリと距離を取ろうとします。第1話の後半では、ヒバリから「一緒に帰ろ」と誘われているのに、アオイは、「ごめーん、私、車だから」と、心地良いお断りをかましています。

アオイ考(ヨダカ君に「友達になろうよ」と迫ったシーンについて)

 ここからアオイの考察となります。
 上述のヒバリに対するアオイの態度は、(その1)で述べたとおり、周囲の環境が作為的・人為的に作り出されていると思い込むようになってしまい、それから抜け出そうと奇抜な行動をしてしまうというアオイの性格によるものだと考えます。ここではいったん、「相手の考え・意図とは逆の行動をとる」「相手の企みには乗らない」という行動原理なのだと仮定しておきます。

 以上の仮定を置いた上で、(その1)の最後に触れた、第1話最後の、アオイがヨダカに「友達になろうよ」と迫るシーンについて考えてみます。
 仮定したアオイの行動原理(「相手の考え・意図とは逆の行動をとる」「相手の企みには乗らない」)から考えると、アオイは、「ヨダカが友達になろうとしないから、ヨダカと友達になろうとした」ということになります。
 ただし、この「友達になろうよ」と迫るシーンの直前を見ると、

(アオイ)「君(ヨダカ)は人と仲良くしたいわけじゃないんでしょ」

と、ヨダカに対し、私と友達になりたいのかを問いただすセリフがあります。つまり、アオイは、「ヨダカが、本音の部分で自分と友達となりたいと思っているのなら、ヨダカと友達になりたい」と考えているわけです。

 まとめると、おそらくアオイは、「相手の考え・意図とは逆の行動をとる」「相手の企みには乗らない」という行動を(意識的又は無意識)にとってしまう性格だが、それは、相手の本心がわからないからであり、本心の内容次第という前提はあるのだろうが、相手の本心がわかれば、「相手から作為的に周囲の環境を作り出されたとしても」、それを拒もうとはしない、人物なのだと思われます。
 ただし、「相手から作為的に周囲の環境を作り出されたとしても」の部分については保留とします。第1話では、アオイは、ヨダカから言われたのではなく、アオイ自身から、「友達になろうよ」と伝えただけです。ヨダカの「友達になりたい」という内心を察していても、仮に、ヨダカの方から「友達になろうよ」と誘われていた場合、アオイの反応はどうなるのでしょうか? 
 ひょっとすると、第2話以降、アオイは、相手の本心を受け入れることができたとしても、「相手から作為的に周囲の環境を作り出されることになるので、断固拒否する」との行動を取るかもしれません。ここまで徹底したキャラであるなら、アオイは随分とぶっとんだ女子高生です。

 もう一つ、今後の予想ですが、アオイは、「恋人役」ウミネコ、「親友役」ヒバリに対しては、しばらくの間、塩対応が続くのではないでしょうか。なぜなら、彼らは本音ではアオイの恋人や親友になろうとは考えていないと思われるからです。「本音は違うのに恋人や親友になりたがる君たちの考えには乗らないよ♡」ということです。


 以上、第1話を読んで思ったことを書かせてもらいました。

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