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2022年に出会った良いマンガ、ベスト5

2022年に出会った中で特に面白かったマンガを5個上げてみました。好きなマンガが挙がっていた方は、私と趣味が合うかもしれないのでここに紹介した別の漫画も読んでみると良いかもしれないです。
一応順位を付けてますが、こうやって振返ってみると甲乙つけがたいです。いやぁ、どれも素晴らしいマンガだと思います。


5位:姫様“拷問”の時間です

タイトルだけ見るとエロかったりグロかったりしそうなんですが、全く逆の魔界日常ほっこり漫画。最新巻あたりでは、最早ただただ姫様と拷問してる側の人たちが美味しいものを食べたり、遊んだしているだけで拷問の定義を考え直させられます。マオマオちゃんが最高に母性やら父性の本能をくすぐってくれるので、大人でも楽しめますマジで。漫画が非常にお上手で安心して見られるのもいいです。

4位:メイドインアビス

有名作なんですが、今年になって初めて読みました。未知の場所を冒険する楽しさと怖さというのが良く描けている名作だと思います。性的な表現が無ければもっと評価されるのではないかと思ったり、そもそも売れなかったんじゃないかと思ったり何とも言えない感じですが、ある程度の年齢の人であればエロやらグロ表現の奥にある冒険を楽しめるのではないかと思います。

3位:悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。

Kindle Unlimitedに加入しているので、相当な数の漫画を1巻だけや、3巻まで読んでいるのですが、そういった中では今年、出会った最高の漫画です。

主人公は、自分がクリアしたことのある乙女ゲーのラスボス女王に転生します。ここまでは最近では珍しくなくなった悪役令嬢転生モノのテンプレなのですが、原作の自分の影に恐れながらも立ち向かい、よい女王を目指すという点が少し目新しいのではないかと思います。

上記だけだとそこまで高評価にならない漫画なのですが、兎に角、コミカライズがすごいです。絵が綺麗というのはもちろんなのですが、登場人物の感情が手に取るようにわかる表情の書き分けや、思考が理解しやすいコマの差し込みなど、漫画全体のレベルが上がった現在でも、なかなか見かけないクオリティの漫画です。

比較的台詞の多い漫画なのですが、上記のような工夫も効いてか、読ませられます。すごく。いいです。

2位:ローカル女子の遠吠え

静岡が舞台の日常系4コマ漫画です。私の出身地はもっと田舎なんだけど、思いの外共有点が多いのは面白いです。ここでいうローカルというのは、街の発展度合いというよりも、若者の流れる方向によって決まるんじゃないかと思われます。

なので、町の発展度や人口に関わらず、若者が流出する地域を知っている人にとっては共感できることが多い作品なのではないでしょうか。なんでか読んでると癒されるのは、『働かないふたり』に近いものがあったりなかったり。まぁ、こっちはバリバリに働いてますが。

1位:ペリリュー ─楽園のゲルニカ─

実際にあった太平洋戦争末期の「ペリリューの戦い」を題材に書かれた漫画なので、当然殆どのシーンはペリリュー島での話なんですが、登場人物が復員した後の話の方が印象に残りました。

もちろん、戦時中の体験は凄惨で苛烈ですが今までそれなりにそういった体験を描いた作品を目にする機会があったように思います。この漫画では、取材に基づいて戦争という非常時を生き残った人が、どういった気持ちを抱えて平時に溶け込んでいったのかについても触れられていたのが印象的でした。

そしてそれをもって、改めてあの時代と我々の時代が地続きであることを認識させられた気がします。これも少し読了後に世界の見え方が変わる稀有な漫画です。

番外

今年出会ったわけではないですが思い出深かった漫画を上げておきます、どちらもSFですね。

20世紀少年

浦沢作品好きなんですよね。20世紀少年はケンヂのCDが付いた限定版とかも持っていた気がしますが、住宅事情の関係で紙の漫画はすべて手放したので、今年電子で買い直して読んでみました。序盤が良すぎて期待が高まり過ぎたというのがこのマンガが一部で不評な理由なんじゃないかと思ったりします。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション

長年追っかけていた『デデデデ』が完結しました。入り組んだ話やら、素晴らしい作画もさることながら「地球なんて滅んでしまえ」と言えるつまらない日常の幸福をかみしめることが出来る良作だと思います。


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