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Web適性検査の替え玉受験に思う

企業が採用活動で使うウェブ型の適性検査で、替え玉受験を繰り返していた人が逮捕されたようです。労働市場の流動性が低い日本では入る会社で人生が大きく変わる可能性が高いので、不正をしてでもいい成績を取りたいという気持ちはわからなくないですね。ただ、企業側からすると求職者の基礎学力や適性を調べる目的で実施しているので、ウェブ型の適性検査が信用ならないとなると選別の方式を考え直すことになりそうです。

時代に逆行していますが、基礎学力を見たいのであれば大学や学部の偏差値でフィルターしてしまえばいいのではないかと思ったりします。以前とある企業の社長が「高校3年生時点で学力で求職者をより分けるなんてナンセンスだ」と仰っていましたが、ウェブ型であれペーパー型であれ基礎学力でフィルターにかけるのであれば、高校3年生時点でフィルターにかけようが、大学3年生時点でフィルターにかけようが大して変わらんのでは?という気がしてしまいます。大学って基礎学力つける場所ではないと思いますし。

大学や学部の偏差値などでフィルターすることを「学歴フィルター」と言います。もちろん学歴でフィルターしてしまうと統計的な外れ値(偏差値の低い大学に所属する優秀な人)を取り逃す可能性はありますが、求職者の殺到する企業が求職者を絞りこむためのコスパのいい方法ではないでしょうか。

「学歴フィルター」は差別的だという話が有りますが、大学に行っていない私からすると、そもそもフィルターの俎上にも載ることができないわけで、学位の有無で区別するのはOKで、出身大学・学部の違いで区別するのはNGってのはなんかちぐはぐな印象を受けます。

#日経COMEMO #NIKKEI

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