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★の数(レビュー)を上手く参照する方法

私の★の付け方

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もうかれこれ10年以上「ブクログ」というWebサービスに読んだ本を登録しているんですが、このサービスは登録時にその本の感想と5段階評価を登録します。

以前、京極夏彦さんが、「本というのはどれも素晴らしい、素晴らしくないと感じたのであればそれはその本があなたに合わなかったのであって、少なくとも作者と編集者にとって素晴らしかったからその本は出版されているのだ。」というようなことを仰っていて、それ以降は5段階評価は自分に合っていたかどうかの指標に過ぎないと思いながら投稿しています。

ただ、上記を意識していなくても多く人は合わない作品については面白くないと感じる筈で、「自分は嫌いだけど、世間一般的には受けるだろうから★5つです。」、みたいな評価の仕方をしている人は少ないと想定されます。

個人の★の数を参考にする?

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個人の★の数については、既に自分が評価した複数の作品に対する評価と近い評価をしている人の★の数は参考にできるが、それが分からない個人の★の数については参考にならない。と言えるでしょう。

既に自分が評価した複数の作品に対する評価と近い評価をしている人は趣味嗜好(もしくは評価軸)が自分と似通っているので、「ブクログ」に限らず自分と近い評価をしている人を見つけたらフォローしておくのが吉だと思います。個人の趣味は一定ではない(評価者もあなたも)ということを考えると、それで万事解決とは言えないですが、ベターではあります。

全体の★の数を参考にする?

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ここでいう全体の★の数というのは、その作品に対してついた★の数の平均という意味です。今回は「ブクログ」のように誰でも登録できて評価が可能なサイトを前提に考えてみようと思います。

個人の好みで★の数が決まる、誰でも登録できるため評価者の属性が分からないということを前提に考えると、評価者の数が十分(数名だと偏る可能性が高い)な作品についた★の数というのはマジョリティーの評価だと考えられます。

自分の感覚がマジョリティーに近いかどうかというのは、作品のジャンルによって変わってくるかと思います。例えば私の場合、漫画の好みはマジョリティーよりですが、音楽の好みはマイノリティー寄りだったりします。

自分がそのジャンルにおいて、マジョリティーなのかマイノリティーなのかを把握するのは、個人の★の数と同じく既に自分が評価した複数の作品の評価が全体の★の数と近いかを考えてみるとよいでしょう。

「食べログ」などでも言われていますが、全体の★の数は、個人の★の数と比べて中央に評価が集まりがち(★2~4ぐらい)なので、自分の評価は★5、全体の評価は★3.5、ほかの作品で自分の評価は★1、全体評価は3.1で感覚が近いと言える場合もありますし、言えない場合もあります。

この辺りはサービスによっても違うため、個人の★の数に比べると全体の★の数を参考にできるようになるにはコストがかかる気がします。

まとめ

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思いつくままに書いてみましたが、思いのほか全体の★の数を参考にするのは難しいと感じました。全体の★の数を気にするのではなく、自分と好みが合う人を見つけてその人の評価を参考にするのが、実は正しいレビューサイトやサービスの使い方なのかもしれないですね。

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