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日本の英語教育って実は実用的

こんにちは、kikiです。

今回は高校1年生まで日本にいた私が思った、日本の英語教育について私見を述べたいと思います。

日本で習う英語は使えない?

この記事を書こうと思ったきっかけは、留学先の語学学校で知り合った日本人のTikTokです。TikTokを定期的に見ている方ならわかると思いますが(ちなみに私はTikTok廃人です)、PSYのGentlemanのリズムに乗せて人差し指をスライドさせるように動かす流行のアレを彼女はやっていました。題名は「留学してわかったこと」、そして一発目が「日本の学校でやった英語は言うて役に立たん」でした。これは彼女の個人的な意見で、実際に彼女が感じたことなので全く反論はしませんが、私は彼女のTikTokのコメント欄にて非常に危険なコメントを発掘してしまいました。

私将来は高校留学を考えているんですけど、じゃあ中学校の英語の授業はまともに受けなくても良いってことですね!

、、、、待て待て待てと。日本の英語教育を馬鹿にしちゃいかんよ!?と私は言いたい。なぜなら私は日本の英語授業のおかげで留学先での基本的な会話が成立したからです。

中学英語の重要性

留学経験者や海外志向が強い方は皆さん口を揃えて「日本の英語教育は文法と暗記ばかりで使えない!」と言っている印象があります。実際、私が通っていた語学学校の日本人生徒たちもほとんどそう言っていました、「やっぱり現地にくるといかに日本で習った英語が無能か実感するよね〜」と。

でも私思うんです、「役に立たない英語を教授する教育なんて無いだろう」って。

中学英語ってまずは基本的な会話文や文法を習いますよね。"My name is ○○. Nice to meet you." "How are you?" "I'm fine thank you, and you?"とか。英語が公用語では無い日本人にとって、インターナショナルスクールにでも行かない限りこういった基本中の基本の会話に触れる機会もないんです。だからこのような典型的な英会話文を覚えることにデメリットなんてありません。(たまに「外国人はHow are you?に対して I'm fineなんて答えないよw」と指摘する人がいますが、私の経験上I'm fineとかI'm goodと答える人が大多数でした。)

そして私が中学英語教材で印象に残ったのが丁寧な英語についてです。

私が通っていた中学校使っていた英語の教科書では can の使い方について書いてあるページがありました。頼み事をする際に使う”can you 〜?” という文には目上の人と対等な人では使い方が違うのだと書いてあり、can<will<would<couldといったレベル別の話し方があるのだと教えてくれました。

その甲斐あって留学先の学校の先生にメールする際や話す際に”could you please~?" を心がけて使っていたので「日本人なのに丁寧な言葉遣い知ってるのね〜!」と皮肉とも純粋とも取れるようなお言葉をいただきました。

『英語にも丁寧な言葉遣いがあるんだよ〜』と教えてくれたのも日本の英語の教科書でしたし、実際カナダに留学してもそういったことを教えていただく機会はありませんでした。だから一概に日本の英語教育はダメだ!とは言い切れないのです。

そして皆さん中学や高校に行ったら毎週朝方に行うであろう英単語テスト。普通の授業でさえきついのに異国の単語を暗記するなんて地獄ですよね。私もちょーーーー苦手でした。朝眠いし頭働かないしでも追試面倒だから暗記しなきゃいけないしでもやっぱりキッツ〜ってなりますもんね。

でもカナダの高校に留学して気づいたことがあります。

あれ、、、私英語のボキャブラリー多くね、、、?

特に高校・大学留学を考えている方は単語力を伸ばして損はありません。なぜなら授業でエッセイが多く課されるから。私の通っていた高校ではほとんどの授業でエッセイが出され、クッキングの授業でさえもレポートを書かされました。非・ネイティブなので文法に多少の間違いはあれど、英単語を学生時代にきちんと勉強したおかげで、留学1年目ながらそれなりにちゃんとしたレポートを書くことができました。

留学のメリットは、英語を通してコミュニケーションを取れることももちろんあります。しかし、海外で生きていく上ではライティングやリーディング力を身につけることも大変意義のあることです。なので皆さん、日本の英語教育は将来のためにもきちんと受けておきましょう。

日本の英語教育の課題点

さて、これまで日本の英語教育をべた褒めしてきたkikiですが、もちろん課題点がないわけではありませんし、このままでいいと思っているわけでもありません。

では何が足りないのか。それはアウトプットだと思います。例えば、英単語暗記にしても頭にできる限りの単語を詰め込んで、小テスト通過のために一時的にアウトプットしていると思います。そうしてしまうと、しばらく経った後に完全に忘れてしまいます。非常にもったいないです。そうした覚え方ではなく、定期的に日記をつけたり英文を書いたりしていく形で、自分なりの文を作ってその中に覚えた単語をアウトプットさせていくことが重要だと思います。

特に、日本はリーディングや文法が重要視された教育であると感じるので、その教育法は保ちつつもライティングなどの他技能にフォーカスを当てた授業も必要だと、学生ながらに思います。

偏見を交えた後書き

今回は日本の英語教育についての私見を述べていきました。ここで思うのが、「中学の時の英語役に立たなかったわー」と言っていた人は、カナダでの授業やテストを真面目に受けていなかった印象があります。要するに、真面目に日本での英語授業を受けて、海外に行って本当に日本の英語の授業が必要ないと思った人は「なぜ足りないのか」「何が必要なのか」「海外の授業と何が違うのか」をきちんと分析して考えてから言うと思います。しかし一概に「無駄!」と嘆いている人は日本の英語教育カリキュラムが何のために作成されたかわかっておらず、海外生活=口頭英語と考えている傾向にあります。

確かに高校は単位がとりやすいですし、留学生という肩書がついていれば成績も大目にみてくれる学校も多いでしょう。しかし大学や社会に出ると話は変わってきます。英会話ができても教授や働き先のお偉いさんに対する言葉遣いがおかしかったり、参考文献や資料もまともに読めず、レポートやエッセイ作成にも苦しむでしょう。そして最悪、よくない成績を取ることになります。日本の教育は役に立たん!と躍起になるのではなく、与えられた知識を最大限吸収し、尚且つ自分から足りない部分を補っていくことが何を学ぶにしても重要な姿勢だと私は思います。なので一度初心に帰って日本の英語教育に目を向けてみても良いかもしれません。



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