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いつもの変わらないと思っていた風景を切り取っておく人
いつもの何気ない日常の風景を写真に撮って残している友人がいました。
例えば学生生活のなにげない一コマ。本当にめずらしくもない、普段の日常生活を切り取っただけの写真たちです。
しかし、彼はそれを撮り続けて、卒業した後、編集してみんなに配ってくれました。
日常生活を切り取っただけの写真が何と生き生きしていることか。その時の音や感情、写真に写っていないその外側の風景までがよみがえってくるようです。
飾らない写真を撮り続ける彼には、いつも見ている風景もダイナミックに見えていたのでしょうか?かわらないと思う風景も、いつか手の届かぬものになることが分かっていたのでしょうか?
遠い昔の人々の日常や生活の様子を集めた写真集をなにげなく見ていて、日常を切り抜くことにこだわっていた友人の姿を思い出しました。
自分は自分の目で見るのが精いっぱいで、普段の生活まで写真に残す余裕も、先見性もありませんでした。
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