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終戦の日に各党が談話を発表

終戦の日の今日。各党が談話を発表しています。

[産経新聞 2023/8/15 00:41]

[日本経済新聞 2023年8月15日 0:00]

78年前に終戦を迎えた時、日本国民は、本当は、内心は、どのような気持ちだったのでしょうか?

すべてをつぎ込んで、いろいろなものを犠牲にしてきたのに、敗戦という結果になって、悲しく悔しい思いをした人もいるかもしれません。

家族や家を失って、あるいは失いそうになって、戦争が終わってとにかくほっとした人もいるかもしれません。

多くの国民にとって終戦による喪失感、虚無感は大変なものだったに違いありません。

そして、戦時中多くの国民が戦争による物理的・精神的な苦しみと、自身や家族、友人の死に直面してきたことから、敗戦の混乱が少し落ち着くにつれ、戦争は2度と起こすべきではないと思ったのではないかと思います。

私が小学校や中学校で学んだ憲法の話などの副読本には、日本国憲法の理念や平和主義、第9条の意義が生き生きと書かれていたように思います。何事も統制され、戦争に突き進んでいった時代を生きてきた人たちにとって、日本国憲法は、きっと明るい未来を指し示すものに見えたに違いありません。少なくとも私は先生の話や教科書から、そのように読み取りました。

戦争を国際紛争の解決手段にしないという誓いは、生半可なものでは成し遂げられないということは、今の状況を見ればよくわかります。

「核抑止」も「軍拡による防衛」も「戦争をする覚悟」も、犠牲をいとわない勇ましい言葉に聞こえますが、そのような道を軽々と口にするということは、結局は内に対しても外に対しても安易な道を選ぼうとしているのだなと思います。このようなことを口にする政府もそのような政府を選んできた私たち多くの国民も、憲法第9条を言葉通り実現する本当の覚悟はできていなかったのだなと。

私はいろいろな意味で、今日この日に反省しています。戦争で犠牲になった人たちの本当の気持ちを考えたいと思います。

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