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ただでさえ暑いのに。わざわざ確認してもっと暑くなりました。

この暑い時期、わざわざ確認しなければいいのに、本当に私が子供の頃の夏休みと最近の気温が変わったのかあらためて確認してみることにしました。

地球温暖化が話題になり、いろいろなところで過去と現在、どのように気温が変化しているかグラフが載せられています。例えば、国立環境研究所の気候変動適応情報プラットフォームの子供のための環境教室A-PLAT KIDS (エー・プラット・キッズ) には過去100年間の気温の変化を示すいくつかのグラフが掲載されています。

ここでは世界の年平均気温偏差、日本の年平均気温偏差など、世界とか日本とか比較的広い範囲の年平均気温で比較しています。

一応、日本の様々な地域の気温の変化として私のふるさとに近い熊谷をはじめ国内各地の気温変化のグラフも掲載されていますが、いずれも年平均気温で表されています。

もうちょっと具体的に私が実感できる形で、このやたら暑くなったように感じる最近の夏を実感できるようなグラフを作ってみました。余計暑くなるからよせばいいのに。。。

さて、データは気象庁の過去の気象データ・ダウンロードページからダウンロードさせていただきました。

データ観測地点は私が子供の頃に住んでいた場所に比較的近く、データがそろっている埼玉県の熊谷を選びます。期間は私が生まれてから2022年までの約60年弱の期間。特に子供にとっては思い出深く暑い季節の7・8月に絞ってみます。時間帯で比較できるよう時間ごとのデータをダウンロードしました。

ダウンロードしたデータ]

  • 地点:埼玉県熊谷

  • 期間:1963年~2022年 7・8月

  • データタイプ:上記期間の毎日の時間ごとの気温データ

データをエクセルに入れて加工してみます。

[午前6時の7・8月の年ごとの平均気温]
子供の頃、夏休みには朝早起きをしてカブトムシを探しに行きました。朝6時ころ、外に出るとさわやかな空気を感じたような気がします。でも最近は朝から暑い。。。まずは7・8月の朝6時の年ごとの平均気温の変化を見てみましょう。

[正午の7・8月の年ごとの平均気温]
近所の友達と朝から家に集まって宿題の「夏休みの友」を片付けて、遊びに出かけておなかをすかせて家に戻ってくる12時の気温です。キンキンに冷えたそうめんや冷やし中華がおいしく感じるのは今も昔も変わりません。ただ子供の頃の気温の方が心なしか体に優しかったような。いや年齢のせいかもしれません。正午の年ごとの7・8月平均気温の変化を見てみましょう。

[15時の7・8月の年ごとの平均気温]
お昼ご飯を食べて少し休むと、ギラギラとした午後の太陽の下、セミの声が気になります。近くの木で鳴いているのが聞こえると居ても立ってもいられなくなります。網と虫かごをもって出動です。汗だくになりながら夢中でセミを追っていた午後3時の気温を見てみましょう。いまならカンカンに晴れていたら絶対に外に出たくない時間帯です。

[18時の7・8月の年ごとの平均気温]
セミを追い回すのにも飽きて、遊び疲れてそろそろ家に帰る時間です。夕焼けを見ながら、家路につく、ちょっと涼しさも感じるこの時間。夕飯前に帰らないと怒られる18時の気温の変化を見てみましょう。今では夕方になっても外はむわっと暑い気がします。

どうでしょう? 見てもらうとわかるようにどの時間帯も、年ごとの変化はあるものの7・8月の平均気温は上昇傾向が明らかに見て取れます。ならしてみれば私が子供の頃の気温より2~3度高くなっているという感じでしょうか。

しかし、体感的にはもっと高くなっている気もします。毎日遊び歩いていた小学校3年生の時 (1972年) と去年 (2022年) の7・8月の毎日3時間ごと (0, 3, 6, 9, 12, 15, 18, 21時) の気温を並べてみましょう。

それぞれ日ごとの天気が違うので日々の気温を比較するのはあまり意味がありませんが、1972年と2022年の気温のレンジを比較していただければ、2022年が全体に暑いほうににシフトしていることが良くわかります。2022年は35℃を超える測定ポイントが数多く見られます。

やはり子供の頃に比べると夏が暑くなっているのは確実そうです。このグラフをみてますます暑くなりました。わかってはいましたが余計なことをしましたね。


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