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辺野古工事。国が県の代わりに承認する「代執行」に向け提訴。

沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先となっている名護市辺野古。水面下90m付近まで軟弱地盤の存在が確認されていて、国側もその存在を確認しているにもかかわらず、また、現在の技術では水面下70mほどしか地盤改良工事ができないと言われているにもかかわらず、国は工事を進めようとしています。

2023年9月4日の最高裁の判決では沖縄県が懸念する技術的側面に関してはなんら議論されないまま県は敗訴しました。

技術的な側面だけを考えても、国が県に申請した不確実性の高い地盤改良工事を伴う設計変更を、県が「不承認」とするのは理にかなっていると思うのですが、国は、県の代わりに工事を承認する「代執行」に向けて、10月5日、福岡高等裁判所那覇支部に訴えを起こしました。

[NHK 2023年10月5日 18時07分]

このまま県の懸念や意見は置き去りにされて、県の判断を形骸化させるようなやり方で工事は進められてしまうのでしょうか?国が国を承認するなんてなんだか茶番のような気もします。

沖縄県にとっては、いつ完成するかもわからないリスクだらけの辺野古の工事をなし崩し的に進められ、一方で危険な普天間基地も辺野古の難工事のためにいつまでも移設できない可能性があるわけですから、納得できないのも当然だと思います。

とにかく沖縄に基地を押し付けた状態を維持さえ出来れば、国はこんな状態でもたいして困らないということなのでしょうか。

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