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アインシュタインの十字架

なんだかミステリー小説のタイトルみたいですね。

重い物体によって発生した重力によって時空が歪み、その歪んだ時空に沿って光が曲がって進む「重力レンズ」の効果によって。遠くにある天体から発せられた光が、手前の天体によって進行方向が変化し、像が歪んだり拡大されたり、時には同じ天体の像が複数に分裂して見えたりする現象があるそうです。

アインシュタインは重力レンズの効果を予想し、1936年に発表しているようですが、実例は1979年に発見されたそうです。さらに、遠い天体の像が4つに分離して中央の手前にある天体の像とともに十字架に見える「アインシュタインの十字架」と呼ばれる現象は1985年に発見されているそうです。

「sorae そらへのポータルサイト」に南米の大型望遠鏡によってヘルクレス座付近でアインシュタインの十字架が撮影されたとの記事が掲載されていました。

[sorae 宇宙へのポータルサイト2023-09-16] 

美しく、壮大な宇宙現象ですね。

京都産業大学のホームページには、重力レンズの不思議な現象について、理学部 物理科学科 米原厚憲 准教授による解説が載せられています。

理論的に予想された現象が、技術の進歩によって実際に確かめられ、さらにその現象を利用して宇宙の謎に迫る。すごいことだなと思います。宇宙の謎へ迫る研究を応援したくなります。

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