見出し画像

朝のオフィスでコーヒー

コロナが流行り始めて以来、南国のオフィスではオフィス・ボーイのサービスが無くなりました。

それまでは各フロアーには1名か2名オフィス・ボーイがいて、1日に何度かお茶やコーヒーを入れてくれていました。

自分でお気に入りのコーヒーカップを用意すると、毎日そのカップに入れてオフィスの机まで持ってきてくれます。

はじめてのオフィス・ボーイでも、一度私の好みのコーヒーの濃さや、ミルク、砂糖の量などを指定すると毎日何も言わなくても同じように入れてくれます。パントリーにしまってある従業員それぞれの自前のカップも覚えていてくれて、かなりの数になるのに毎日間違えずに入れてくれます。

プロの仕事だなと思います。

しかしながら、コロナになって、オフィス・ボーイのサービスが無くなりました。その代わり、自動のコーヒー・メーカー (無料ですが挽きたてのコーヒーや、カフェオレ、チョコレートミルクなどが選べます) がオフィスに一台置かれました。

朝、まだ誰もいないオフィスで、高層ビルの窓から朝日に染まる街を眺めながらまずカフェオレを一杯飲むのが好きです。

「朝はやっぱりカフェオレだな」と心の中でつぶやきながらコーヒー・メーカーのカフェオレのボタンを押したつもりなのに、出てきたのはブラックコーヒー。押すボタンを間違えました。

「ブラックも大人な感じでいいじゃん。。。」まだ誰もいないオフィスでつぶやきながら、オフィス・ボーイの有能さを懐かしむ私がいます。

ケータリング会社からかなりの人数のオフィス・ボーイを派遣してもらっていたはずですが、彼らは今、どこで何をしているのでしょう?

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?