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フェイクから自分や社会を守るために

「フェイクニュース」や「ディープフェイク」などという言葉が世の中を賑わせています。

AI技術やIT技術の発達により、より巧妙で悪意をもったフェイクニュースやディープフェイクが拡散される恐れがあるというのが本当に心配です。そして何よりも不安なのはそのような情報を自分自身が受け入れてしまい、それをさらに拡散させたり、その情報をもとに決断したり、行動を起こしたり、他人を攻撃してしまう可能性があるということです。

同じAI技術を使ってフェイクを見破る技術の進歩にも期待したいところですが、フェイクかそうでないか完全に判別することは難しいでしょう。

[読売新聞オンライン2022/08/25 15:00]

そもそもAIを介さないとしても私たちが接する情報には意図する・しないに関わらず一定の不確実な情報や、誤解・誤報などが紛れ込む可能性があります。

そのような中で私が大切だと思うことは、

自分に都合の良い情報・悪い情報 (自分の意見に近い意見・遠い意見) いずれの場合にも、一度批判的な視点で検討して見ること。これは情報に対して盲目的に賛同や批判をするのではなく、できるだけ証拠を吟味し、結論に至った過程の合理性をチェックし、さらにその結論のもたらす影響について想像力を働かせるということでもあります。

また情報を受けとったり発信したりする際には、自分自身の立ち位置というものをしっかり認識しておきたいと思っています。それは民主主義的かどうか、人権擁護の立場に立っているかどうか、科学的・合理的かどうか、そして他人とともに自分自身の命や安全や生活が守られるかどうかということです。

今後、私たちの良心とフェイクとの戦いはさらに難しさを増していくものと思います。科学・技術の恩恵を誰もが受けられるように、人間らしいやさしさで情報を受け、情報を吟味し、情報を活かして行けたらと思います。

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