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コントラクターとの真剣勝負。切磋琢磨でつくるWin-Win

石油開発には非常に規模の大きく有名な技術系コントラクターが何社かあります。地下関係でも、地震探査、掘削に関わる様々なサービス、坑井データ収録・解析、坑井仕上など具体的な技術サービスから、地質・油層スタディ、開発計画構築に至るまで、新技術や、得意技術を引っ提げて、石油会社にアプローチしてきます。

実際そこらの石油会社では太刀打ちできない技術力や知見をもつコントラクターも多数あります。石油開発業界はコントラクターなしではおそらく成り立たないと思います。

私が働いている南国石油会社にも多くのコントラクターが売り込みに来ていて、実際、様々な分野で契約を結びサービスを受けています。

わたしが関係する地質の分野でも、地震探査データ収録・処理・解析、坑井での物理検層やコアリング、掘削中のジオ・ステアリング、物理検層解析、コア分析、流体分析、坑井テスト、そしてコア記載、地質解釈、油層モデリングに至るまで、コントラクターを使うことが多々あります。

それはコントラクターの持つすぐれた技術を適用したい場合、ノウハウを使いたい場合、人員不足を補う場合等いろいろな理由があります。

わたしはコントラクターとのお付き合いには大変気を使っています。コントラクターと一仕事終えたときに、最終的にはお互いWin-Winになれることを目指しています。

一般には石油会社としてはコントラクターに、できるだけ早く安く良い仕事をしてほしいと思いますが、コントラクターも同じコストであれば、なるべく時間と労力をかけずに仕事を終わらせたいと思っているかもしれません。

そのため石油会社はときには安い値段で無理難題を押し付け、コントラクターはできれば手を抜いてしまおうという力が働きやすい。実際にそのような事例を何度も見てきました。

わたしは、私たちと仕事をするコントラクターには、私たちに対していい加減な仕事をするとすぐにばれるし、厳しい指摘をうけることになるということをわかってもらうために、成果物に対する綿密なチェックと理解を心がけています。そして明らかに手を抜いたことが分かったときには、非常に厳しく指摘させていただいています。

一方で、真摯にとり組んだ結果に対しては、高く評価させていただいています。石油会社の持つ知見を共有しながら、コントラクターのレベルアップに積極的に協力したいと考えています。必要に応じてコントラクターの成果として公表できるように協力もしています。コントラクターのレベルの向上は、石油会社の利益にもつながるからです。

もっとも以上のような付き合い方は当たり前といえば当たり前のことなのです。

しかし、かつては石油会社社員の目に余るような上から目線でのコントラクターに対する言動や扱い、反対に石油会社の技術力を過小評価したようなコントラクターの手抜き作業やいい加減な説明などを見てきただけに、ここは肝に銘じて気を付けなければと思っています。

冷静に、論理的にコントラクターと向き合い、お互いに真摯に同じ目標に向かって仕事をすればお互いの利益になるのだということを、同僚にもコントラクターにも示していこうと考えています。

だからコントラクターとのミーティングや成果物のQCは真剣勝負です。コントラクターにも真剣勝負で臨んできてもらいたいと思っています。

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