見出し画像

『The Days After 3.11』 おむすびがつくりだす、至福の空間:栃本あゆみさん#2

えんの魅力といえば、おむすびが寿司下駄に乗って提供されるカウンタースタイル。
まるでお寿司屋さんにきたかのような気持ちになり、
子どものようにわくわくしてしまう。
一人で来店する常連さんも多いという。

「カウンターだとお客様の反応が直に分かるんです。美味しかったよとか、
浪江でお店を開いてくれてありがとうって
声に出して言ってくださる方も結構いらっしゃっいます。
そういうお声が本当に1番嬉しいですし、頑張ろうと思います。何よりお客様とお話しするのも楽しみのひとつです。」

たっぷりの具に、ふんわりと優しく握られたおむすび。カリッとジューシーな唐揚げや、日替わりのお味噌汁。ついついお酒がすすんでしまう、バリエーション豊かなおつまみ。

えんにくると、お腹とともに心が満たされる時間になること間違いなしだ。

次章はこちら



福島県沿岸部に位置する浪江町。
港町があり、福島原発に近いこともあり、居酒屋も非常に多くあった町だ。
Dash村もこの村にあった。

東日本大震災。
震災後の原発事故の影響を受け、全町民避難を余儀なくされた。
そして6年後に一部帰還困難区域が解除されるも、未だ7割以上の区域で人が住めない状況が続いている。
かつては21,000人いたが、現在は2,000人弱。

そんな地域にUターンで戻ってきた栃本さんのお話をお届けします。

栃本あゆみさんのプロフィール

福島県浪江町出身。高校卒業までは浪江町に住んでおり、その後上京。
飲食店向けのコンサル会社に勤務。直営の店舗運営や物件探しから資金調達のお手伝いなど手掛ける。
東京から離れるつもりはなかったが、2011年の東日本大震災と家族の諸事情が重なり、2021年にこの町に戻ることを決め、Uターン。
現在は浪江町駅近くでおむすび専門店「えん」を営む。

読んでくださり、ありがとうございます:):) 人生を語ったり、宝物になる言葉を探したり。まるで本棚の中から、自分だけの一冊を探すように。そんな記事配信を目指しています。いただいたサポートは、取材やクリエイターの活動費として使わせていただきます。