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食虫植物がわざわざ虫を食べるようになったワケ


今日はとっても暑い日でしたね。都心で30度を超える場所もあったそうです。
本格的に夏になったらどうなってしまうのでしょうか…。

気温が上がると、虫が湧いてきますね。
とくにこの時期になると、風呂場や洗面所でコバエが飛び始める家も少なくないでしょう。
こんなとき、食虫植物でも育てていれば、コバエを食べてくれるかもしれません。今日はそんな食虫植物に関するお話です(短くて恐縮ですが…)

肉食になった植物

この食虫植物とは、文字通り虫を食べる植物のことです。
ウツボカズラハエトリソウなどが有名ですね。その形は虫を食べるために進化した異様な姿をしています。

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こうした食虫植物、そもそも普通の植物が虫を食べずに生きているのに、なぜ虫を食べる=肉食の植物になったのでしょうか。

その理由は、育った環境にありました。
植物は、光合成によってエネルギーを得るほか、根から栄養を吸収して生きています。体細胞をつくるには、土のなかにある窒素やリンなどの栄養分が不可欠だからです。

しかし、食虫植物はここが違います。
光合成でエネルギーを得るのはほかの植物と同じですが、栄養を虫から採っているのです。
なぜなら食虫植物が生息しているのは、土壌が痩せている土地だから。根から十分な栄養を採ることができないため、その代わりに虫を捕まえているというわけです。

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つまり栄養が足らないから虫を食べているので、栄養が十分にあれば食虫しません。もし食虫植物のプランターを家においても、土に栄養があればコバエを捕まえてくれないのだそうです。


Ⓒオモシロなんでも雑学編集部

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