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血液型のО型は、ホントは0(ゼロ)型!!

合コンなどでよく話題にあがるのが、血液型です。A型・B型・O型・AB型の4種類しかなく、それによって性格が分かれるという俗説がウケているようです。A型は几帳面、B型はマイペース、O型はおおらか、AB型は不思議ちゃん、なんてよく言われますね。

この4種類の血液型は、血液中の赤血球が持つ抗原の型による分類です。「ABO式血液型」なんて呼ばれたりします。
このABOの並び、よく見てみると疑問が浮かんできます。アルファベットではAの次はB、ではその次はCのはず。ですが、ここではOになっています。
なぜABC血液型としなかったのでしょうか。

最初はC型もあった

血液型が世界で最初に発見されたのは1901年のことです。ウイーン大学のカール・ラントシュタイナー博士が、赤血球表面の抗原に種類があることを見つけました。

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このとき、博士らは抗原を3種類に分け、A・B・Cとしました。A抗原を持つのがA型、B抗原を持つのがB型、どちらの抗原も持たないものがC型です。最初はC型という血液型があったのですね。

AB型の発見でCが0に

A・B・Cで分類された血液型ですが、その後の研究で名前が変わっていきます。
なんとA抗原とB抗原のどちらも持っているタイプがのちに見つかってしまったのです。
そこでこの新しいタイプの血液型はAB型と名付けられました。一方で、どちらの抗原も持たないC型は、「0(ゼロ)型」と名を改められます。抗原の型で分類・命名したのですから、どちらの抗原も持っていないので「ゼロ」ということにしたわけです。

そしていつの間にか、本来は数字だったゼロ型が、O型とアルファベットの名前になっていきました。アルファベットのA、Bと並列されているため、同じアルファベットが用いられたのですが、正しくは0(ゼロ)型だったのです。

ちなみに「ゼロ」がアルファベット「О」になった経緯は明らかになっていません。誰かが読み間違えてしまったのか、それとも「ゼロ」は差別的だという理由から意図的に変えられたのか、真相は闇のなかです……。

参考資料:

『できる大人は知っている! 雑学 無敵の237』話題の達人倶楽部編(青春出版社)

駒込病院

Ⓒオモシロなんでも雑学編集部

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