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【閲覧注意】人形の目のお話【趣味全開】

【閲覧注意】あまり生き物の目だけを見たくないという方がいらっしゃいますので、気になる方はお控えくださいませ。

個人の見解です

人形を作る時に一番頭を抱えるのが、目です。

手芸店に行っても、半円形に糸を通す足がついた、山高ボタンか、差し目といって、生地に穴を開けて刺し、ボンドで止めるもの、どちらも黒、しかない。
一般のボタンは12ミリ以上が多く、人形にはちょっと大きい。
アニメなんかで慣れている、縦の楕円形とか売ってない。

これこれ

しかし、これ大きいのです。縦のサイズが12ミリくらいある。
わたしがふだん一番使う目の直径は、8ミリ。

アンティークシューボタン(1920年頃のもの?)

こういうのがいい、のですが、これ高いのよ。1個500円くらいする。2個いるから、この世界に行くと、生地代糸代より高くなる。

グラスアイ(テディベア用)

こちらは現代ものですが、手作り品なのです。高温でガラスを溶かして、針金に乗せているらしいです。作家さんの中には、この世界に魅せられ、自作する方もいらっしゃいますが、ガラス制作の世界では上級らしいです。
なので、ペアで500円くらいはします。
ガラスはつやがあって、目らしくていいですが、少しお高いのと、落としたり引っ張りすぎると割れます。子供向けの人形ではプラスチックが推奨されています。

お手軽なプラスチック

安いです。1ペア買っても100円しません。
これが一番手に入りやすいです。
でも、これが半円で黒なんです。違和感ある人多いと思います。

なぜこの形しかないかというと、工場さんの都合らしいです。
ちなみに、個人でも頼めば作れるそうですが、1ロット1万個くらいと聞きました。。
わたしでもまだ300体くらいなのに、使いきれる気がしません。

古い手芸店だと、赤いのもあります。

刺繍してもいいのですが、うまく刺繍するのはかなり難しいです。
慣れているわたしでも、何度もほどきました。
やはり出来ている目の方が手軽できれい。イベントなどで、たくさん人形を並んでいるとわかりますが、プラスチックでも刺繍より目が行きます。

あとは、ビーズを使うとか、天然石を使う方法もありますが、目が飛び出して見えてちょっと怖くなります(全円だから。ボタンの半円にはやはり意味がある)。
コインカットというのが、天然石にありますが、平らなので落ち着きますが、少ないし高いです。
真ん中に穴があるものに、Tピンを通しループを作ってつける、というのもやったことがあります。穴が開いてれば何でも目になるので、おもしろいよ。

天然石のさざれをTピンで止めた

結局、わたしも色々試してみて、半円に戻ってきました。

ちなみに、グラスアイやシューボタンは山高よりは平らです。

半円でも、力を入れて凹ませれば、自然な目になります。
昔の人形の本(昭和25年位)でも、目になる場所を糸を引っぱって凹ませ、絵の具で目をペイントしていました。動物はコールテン生地にボタンかフェルトで目を作ってたかな。フェルトは接着剤がつきにくいですけど。。

子供の頃テレビの上においてあった人形はペイント目だったなあ。

自分で作るようになって、最初はほとんどフェルト目で作ってましたが、剥がれてしまうので縫い付けに、そして刺繍に、からビーズ、山高。

作った感じでは、
20センチくらいの子で8ミリ、
10センチ以下だと4ミリくらい、
30センチくらいなら15ミリくらいでしっくり来ます。

アンティークシューボタン、8ミリ

これは上から乗せる目の作り方です。カスタムドールや球体関節人形のようなタイプは、中に目の元を入れ、貼り付けたりはめ込んで固定させて作るため、今回は省略します(ベア作家さんにもいます)

あとは、ボタンを留めてから、上にまぶたやまつげをつける方法も。ねむたい感じや、まぶたが大きいラクダやカエル、個性を出したい時など。

目そのものをレジンで製作したこともありましたね。。

裏に足つけてボタンにしました
色鉛筆にプラバン、レジン加工

もはや沼としかいいようがない世界です。どれが正解なんて存在していませんし、個性を出す手段としても使われています。ボタンを2個並べただけなんですが、理想の子を作るため、これからも悩み続けるのでしょう。。。

さて、普段からあの時間まで起きてるわたしが、正当に起きていられる時が近づいています。仕事の都合でたぶん見ているのは自宅ではわたし一人でしょうけど(しかも叫べません)、ひとりじゃないって、嬉しいなあ。

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