見出し画像

サブカルの世界で生きているわたし

とうとう、note1周年を迎えました。

秋のイラスト展がはじまりましたので、わたしのオリジナルイラストを貼っておきます。

今回の話題は、サブカルチャーについての話です。

子供はゲーム実況を見るのが好きなんですが、ゲーム実況というのは主役がゲームであり、ゲームの内容の良し悪しは考えません。

だから、心がリセットされて、いやな出来事も忘れ純粋にゲーム実況そのものを楽しんでいるように見えます。

ただ、子供が就活をする時に困ったことがありました。
ゲームをプレイすることは、履歴書に書けません。
当たり前ですが、その当たり前ということが、引っかかっているのです。

わたしは子供の頃、漫画投稿をしていました。20ページ以上の、本格的な漫画です。
物語が当時は全く作れなくて入賞したことはありませんが、熱心に投稿していたことは友達にも話しており、当時はアニメが大ブーム(そうね、初代ガンダムがはじまった頃)だったので、漫画もヒット作がいっぱい。わたしは漫画家というよりイラストを描きたかったのですが、時期がそういう頃だったので漫画が一番の近道でした。
漫画家からイラストレーターになった方は多いです。美少女のグッズで懐かしい高橋真琴さん、牧美也子さんなど。わたしがずっと買っていた手芸雑誌のイラストを描いていた方も、漫画家さんでした。

その10年後、パソコンイラストでなんとか皆様に知られるようになり、他にゲーム制作に参加したこともあります。なので、わたしもずっと、サブカルの人です。

当時でも「漫画絵はダメ、アートじゃない」みたいな価値観はありました。
区別する必要がなぜあるのか、わたしにはわかりませんでした。

まだこっち方面での仕事をする前の履歴書には「絵を描くこと、手芸」って書いていたような気がする。履歴書の趣味欄って仕事の内容によっては、いらないのではないかとも思うのですが。

現在も人形を作っていますが、デザインはやはり漫画っぽいです。いまはそういうことを突っ込んでくる人はもういませんしね。
お客様によっては、リアルがいい方もいらっしゃるので、どちらもやっています。本物のいきものも、わたしも好きですから。

昔オリーブってファッション雑誌で、「かわいいは日本でしかウケない」と言って廃刊になりましたが、その数年後、お目目の大きい子は世界中でブームになった。わたしらは、当時その記事を見て「これはない、絶対通じる!」と思ってましたが、本当にその通りになり、いまもキャラクターの大半はおめめの大きな子ばかりです。

ただ、やはり社会では「サブカルは趣味を超えるな」「表舞台に出てくるな」っぽい空気は、いまも感じています。サブカルで日本は、世界で有名になったのにね。

サブカルと日本古来の文化があるから、世界から日本に来てくれて、日本のものが売れる。なのに、国や偉い方は、この「日本の看板」に全然お金を出してくれないのだそう。先日、BS日テレの番組で「日本の文化への支出は諸外国に比べかなり低い」と聞きました。

携わっている人にお金がまわってこなければ、いずれ作り手もいなくなります。

特に映画方面がひどいようで、人を使うためどうしてもお金がかかるのに、補助金もなく、お客様も来ない。
基本サブカルなわたしだって、他人事ではない。この世界だけではサラリーマンより稼げない。ただでさえ、人気商売だというのに。

まずは意識から変えていただきたい。「文化にお金を払う」「経済と文化を切り離さないでほしい」このあたりが、ファン頼りになっていたり、ファンが大きく自分の推しを言えなかったりして、結果、サブカルにお金や人が廻ってこなくなるのだ。

ITだって少し前までは趣味の世界だったのだ。ITなしで生活出来なくなってから投資では、遅すぎる。

フォロワーさん、じゃない方、いつもたくさんの方に読んでいただいてとてもうれしいです。ありがとうございます。