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いちから作り上げていく世界

さっき国枝慎吾選手の引退会見(おめでとうございます、が印象的でした)を見ていましたが、なぜ今のようなフレンドリーなクニエダになっていったのかもわかるような、いい会見でした。

たしかに、国枝選手が若かった頃テレビでは車いす競技をスポーツとして扱ってなかった。新聞にさえ載ってなかったし。
興行としての車いすテニス、競技としての車いすテニスをメジャーにするという、わたしたちの知らない戦いもあったのですね。
最後にウインブルドンで生涯グランドスラムを達成しましたが、そもそもウインブルドンは芝で、ずっと車いすテニスが行われていませんでした。3年前くらいじゃないですか。ウィンブルドンテニスが140年行われてることを考えると、条件を考えたとしても、パラスポーツ発祥のイギリスという国としても、遅かったと思います。
何もない白紙に道を作っていってたのですね。。

大会自体が少なくて、ユニクロの柳井さんと大会を作っていた話までしていましたが、たしかにマイナー競技は大会が少なく、選手も育たない。
「車いすテニスを”スポーツ”にする」が最初の目標だったとは、、はじめて知ったことが多い会見でした。

そして、国枝さんといえば、人間的にも素晴らしく、体もメンタルも強いことで有名です。
当然、前例がなく白紙かと思えば、これがバスケをモデルにしていたと聞いて、なるほどなあと。メンタルも何度も実は落ちていて、奥様やスタッフの方に相談していた。メンタルは上下するものだから、落ちているときはとことん落ちる。必要な時にどう上げるか。あとは、基礎トレーニングの大切さ。
こども新聞の記者さんが、最近国枝選手のファンが多く、興味が高いとおっしゃっていましたが、それだけわかりやすく伝わりやすく、自分にもできる!と思わせるメソッドが満載なんでしょう。

日本の経済はボロボロですが、スポーツ選手など個々にすぐれた方はたくさんいらっしゃいます。それをいかに救い上げて、大きく育てていくか、が日本の今後の課題なんでしょうね。

わたしごときで申し訳ないですが、行動してもダメ出しする人ばかりで、応援してくれる人の少ないこと。は、痛感しています。
応援してもらわないと、心も懐もすっからかんで、やる気をなくします。
人を応援する余裕のある人がどれだけいるかで、日本の今後が決まる。

うちには若い子がいますが、未来が明るいなんて全く思っていません。
若い子に苦い水ばかり飲ませ、苦しめる大人。若くはないけれど、新しいことにチャレンジしている人にも、オキュパイトジャパンだった時代のアメリカにされたことのような扱いをしている。
それを知らない学校では、頑張れば何とかなる、ばかり言っている。
頑張るとかそんな抽象的なことだけでは、もうどうにもなりません。

新しい受け皿を自分で作ることが出来るのは、ごく一部の人だけです。
みんな、そんな閉塞感をかかえながら、息をする場所を探している。
ということは、新しいことをどんどん応援して、何度もチャレンジする、夢を叶えるためのサポート、など必要なことがすごくたくさんあることがわかります。

今後どうするかは決まりそうだけど言わない、と面白い言い方をしていましたが、楽しみにしています。

メンタルモンスターといえばサッカーの長友選手も本を出してましたね、あれ読もうと思ってて、忘れていた。いちいち目の前の出来事にめげないために、見本になる方たち。その魂を、どんどん伝える場を作りましょう。

おつかれさまでした!

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