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カンボジア地方都市にて、すずめの戸締り

どうせ公開しないだろうと思い日本映画は諦めていたのですが、なんとカンボジア・シェムリアップでも公開しているのを知って、前知識ゼロで長男と見に行きました。(日本語音声、英語・クメール語のダブル字幕、$3.5でした)
ああ、これは「天気の子」の地震バージョンかと思って見ていると、最後の30分ですずめが東日本震災孤児と気づき涙。

そういえば最初に東北弁が聞こえていたのは間違いではなかったんだ(東北弁が聞こえたはずなのに、舞台が九州だったのであれ?聞き違いかなと思った)と、また12年前のあの時、夫は職場から戻ってこれず、乳児を抱えて心細く家で待っていたことが一瞬で蘇りました(私が住んでいた地域は震度5でした)。そんな乳児も思春期になり「あいつママと映画来ているんだぜー」と言われないよう気にする年になったことを考えても、もう胸が熱いです。

冒頭で出たシーン「あなたの未来は明るいよ、大丈夫」と知らない女の人に励まされる、あの知らない女の人は12年後の本人だったと気づいてまた涙が出ました。(ネタバレすみません、といってももう世界中で公開済ですよね)あれは自分で自分を癒すことができるというメッセージだったのだなあ。異国の映画館で号泣です。長男は「ママ泣きすぎだよ、でも逆側に座っていた女の人も同じくらい泣いてた」とのこと。私からは見えませんでしたが、日本の方だったのかな。

クメール語のタイトル、ទ្វារសម្ងាត់របស់ស៊ូស៊ូមេ は、「すずめの秘密の扉」みたいな感じだと思います。ទ្វារ扉、សម្ងាត់秘密、របស់の、ស៊ូស៊ូមេすずめ、ということで完全に日本語と語順が逆ですw。英題のSuzumeよりは原題に近いですね。お客さんはおそらく在住の東アジアの人が多く、15人くらいでした。


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