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多様性があれば都会じゃなくてもいいのかも

こんにちは。サムネイルの写真は先日行った遺跡、プレア・ピトゥです(良かったら遺跡のアカウントもどうぞ)

この小さな街に来て約半年が経ちました。私は横浜で生まれ、東京近郊で育ち、東南アジアも都市部に住んでいたので、シェムリアップは私が初めて住む小規模な街です。

心配だったことは、
1.物が手に入らないことと、
2.閉鎖性
でした。

ですが今のところは、杞憂に終わっています。

世界から人が集まる小さな街

今住んでいるシェムリアップは、国旗のデザインになるくらいの世界遺産(アンコールワット )があり、ほぼ観光で成り立っている特殊な街です。

シェムリアップを訪れると街の規模に比べて外国人の多さに驚くと思います。観光客だけでなく、在住外国人も多いです。特に最近は観光客が戻って経済が回復してきたこともあり、首都プノンペンから移住した外国人家族もこの数ヶ月で3家族お会いしています。

フランス語圏出身の人が意外に多く、フランスが身近

旧仏領インドシナの街に在住するのは3ヶ所目ですが、シェムリアップは在住外国人の中でもフランス人・フランス語圏の人の比率が多いと感じます。

また、今住んでいるアパートメントの大家さんはフランスで高等教育を受けたカンボジア人で、お子さんは3人全員シェムリアップのフレンチスクールに通っています。

これはやはり、旧仏領時代にフランス人がアンコールワットを発見(語弊があるかもしれませんが)し、その価値を認めて世界に発信したのはフランスだったからということなのでしょう。盗掘など問題もあったそうですが、今は各国の協力で修復している遺跡も、最初はすべてフランスのEFEO(極東学院)が修復していたようです。

辺境のインターナショナルスクール

さて、(日本人学校含む)各国学校がほぼないこの街では、外国人の子供=インターナショナルスクール生、です。
東京などでの華やかなインターナショナルスクールのイメージと少し違い、こちらではナショナルスクールに入る権利がない外国籍の子たちの「寄せ集め」感があります。

知っている限りでは、日本人家庭はセカンダリーで2世帯と非常に少ないです。
1学年1クラスで、クラス替えはありません。
カンボジア人と韓国人は多く、その他は色々な国籍です。フランスミックスの生徒もクラスに2人いるそうです。

クラスメイトの年齢も様々

長男は、以前の学校とのカリキュラムの違いで学習内容に抜けがあったため、編入時に学年を落としました。

結果的には、学習進度もクラスの人数もちょうどよかったようです。

同じ学年には、学年を落としている生徒は他にも数人いて、2学年落としている子も1人、また飛び級の子も2人いるそうです。従って、同じ学年でも最大4歳の年齢差があるということです。

授業内容も生徒によって違う

この学校はセカンダリーに入ると、自分の時間割に沿って教室を移動していく方式です。
日本の学校も美術や音楽は専門の教室があって、生徒の作品が飾られていたりしますが、それが全教科に渡る感じです。

生徒によって大きく違うのは、外国語の授業で、ESL(英語補習)・中国語・フランス語から選び、さらにカンボジア国籍の生徒はカンボジア公立校カリキュラムも追加で選べます。(相当な勉強量ですが、ほとんどのカンボジア人はこのバイリンガルプログラムを選んでいます)

長男はフランス語を選び、ほぼ毎日1時間ずつ外国語の授業があるため、半年で超基本会話ができるくらいになりました。

いじめの雰囲気が無い

これだけクラスメイトが皆違い、休み時間は学年を超えて遊ぶようになると、誰かをターゲットにしていじめるという発想自体が無くなるようです。

皆、自分のやりたいことで精一杯で、比べる必要もないし、クラスもある程度転出と転入はあるからです。

求めていたのは、都会というより多様性だった

シェムリアップが大好きなのでバイヤスかかっているかもしれませんが…

今までずっと住む場所として都市部を選んだのは、それが好きだからというよりも多様性の無い人間関係や生活が嫌だったからからかもしれないと、ふと気づきました。

長年、日本では9月、東南アジアでは11月の季節の変わり目に出ていた軽い喘息が今回出なかったことに感動しています。大気汚染と喘息は直結していると身をもって感じました。

すぐにアプリで呼べるトゥクトゥク、遠くても30分でどこでも行ける市街地、渋滞のなさ、ちょっと足を伸ばせばジャングルの中の遺跡でリラックス、複数言語が聞こえる街中、と、気に入っています。

投稿の最初に書いたもう一つの心配「物が手に入らない」は、慣れるし、お隣に大都市バンコクがあることに気づきました。取り越し苦労でした。

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