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カンボジア国立博物館(プノンペン)

行政手続きで一瞬プノンペンに戻り、その間に国立博物館に行ってきました。
ベトナムに住んでいた頃から数えると10回以上は訪れている国立博物館ですが、シェムリアップに住むようになって、今回新たな視点を見つけました。

展示品から遺跡のイメージが浮かぶ

今までは順路に沿ってなんとなく見ていた展示でしたが、今回驚いたのが「彫像の解説が読める!」ということでした。

彫像の解説は、主に

1.像の名前 
2.出土した地名(遺跡名)
3.時代
4.その時の国王
5.彫像の様式

という構成になっているのですが、まさに今遺跡を訪れながら調べているものと一致していて、彫像を見るたびにそれぞれの遺跡を思い浮かべて、マップに目の前の彫像をはめていくパズルのような面白さがありました。

博物館案内図

展示室が細かく色分けしてあるのに、色が風化してしまって見えないです…
中央下から入り、時計回りが順路です。

赤く囲んだ部分:仏像(またはヒンドゥー教の神様の彫像)
赤く塗った部分:アンコール時代の彫像
青く囲んだ部分:リンテル
青く塗った部分:アンコール時代のリンテル

個人的には赤と青で塗った部分がハイライトです(が、前アンコール期の遺跡を見に行ったら考えが変わるかもしれません)

前アンコール時代の地図

展示の最初の方にあった前アンコール時代の地図(おそらく6世紀くらい?)チャンパ、チェンラ(真臘)、フナン(扶南)が入り乱れています。
大陸の歴史はダイナミックです。

そして当時は中国の一部であったナムベト(南越)。

フランス語の地図です。昔は国立博物館の解説がほとんどフランス語だった記憶があるのですが、段々と英語が増えてきました。


今回のハイライト、ジャヤヴァルマン7世像

ジャヤヴァルマン7世は、アンコールトムを建立し、アンコール文化・美術最盛期の頃の国王です。このジャヤヴァルマン7世の像も今までなんとなく見ていたと思うのですが、改めて見ると素晴らしいです。

横から見ると仏像らしい少し出たお腹なのですが、足に意外に筋肉があり、筋トレ好きとしては、なかなかいい筋肉だなと思いました。胸板も厚い。

Photo credit to: http://lekh-tourism.blogspot.com/2012/07/the-story-of-khmer-great-empire.html

みんな大好きジャヤヴァルマン7世像

ところで、ジャヤヴァルマン7世は超有名人なので、ジャヤヴァルマン7世高校、ジャヤヴァルマン7世病院と、色々ネーミングに使われています。また彫像はカンボジア中のリゾートホテルから歯医者まで至る所に置かれています。息子の小学校の新校舎にもありました。

という訳で、博物館前のお土産屋さんで売られていたりします。

奥の右にいます。
お土産にいかがですか
足の描き方を間違えてしまったよう

ちなみに、値段はケースバイケースですが、人間と同じくらいの大きさで1500ドル前後だそうです。

いろいろな場所でジャヤヴァルマン7世像を見た後に、博物館で本物を見るとかなり感動します!カンボジア在住の方はぜひ見てください。

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