【遺跡探訪38】裏からアンコールワットに入ってみた(Angkor Wat East Gate)
こんにちは。いつも気になっていたことは、アンコールワットの東からプラサットクラヴァンに通じる道を曲がらないで、真っ直ぐ行くと何があるんだろうということでした。
舗装道路でないものの、ピクニックに行くような感じのカンボジア人家族を乗せたトゥクトゥクがそちらの方向に向かっているのをよく見たからです。
気になる未舗装の道
いつもは、この写真の分岐点を左(アンコールワット正門・アンコールトム方面)に曲がるのですが、今回は右(プラサットクラヴァン・スラスラン方面)へ。
外濠も東側は人が少なくてスッキリしています。
この先は何?
この写真の中心の標識、この先を進むと何があるのかずっと気になっていました。
進んでみると、結構車とトゥクトゥクが止まっています。
アンコールワット東門でした!正門の西門があまりに有名すぎて、裏から入ろうなんて考えもしなかったのですが、考えてみれば位置的に東門でした。
こちらも、西門と同じく5:00amに開門で、一般の遺跡の7:30amより早く、朝日が見られるようになっているようです。
西門では巨大なナーガの橋で外濠を渡るようになっていますが、東門は散歩道です。
森の中を散歩しているようですが、これは外濠を渡っているところなのです!
横を見れば環濠が見えます。綺麗。
門の建物が見えてきました。修復中です。
修復が完了すれば、建物の中を通って行けるのでしょう。今は城壁が切れたところからそっと中へ入ります。
アンコールワットのマップ
後からマップを確認してみると、このようになっていました。
紫が普通の順路、赤が今日の順路です。
門の建物を内側から。修復に時間かかりそうですね。
寺院の方向へ歩いて、後ろを振り返ってみました。西大門から行くのと比べると、ずっと木陰で涼しいです。アンコールワットにこんな気持ちいい空間があったなんて。カンボジア人がこちらから入る気持ちがわかります。
後ろからの風景も風格あります
知らなかった後ろからの風景。池に映るアンコールワットや、十字テラスからのアンコールワットとまた違った森の中のアンコールワットも素敵です。
すぐに着きました。ここまでパーキングから10分。
ストゥーパがアンコールワットにあるのは知りませんでした。
そしてこちら乳海攪拌レリーフがある第一回廊東。いつも汗だくになり、パーキングから1時間はかかるのですが…まさかの木陰の道で10分(しつこい)
いきなり乳海攪拌レリーフ
いつも汗びっしょりでなんとか辿り着く乳海攪拌にチャッと行けることができて驚いています。こんな簡単でいいの?
後から来たスペイン語グループと中国語グループの全員に「東門から来ると10分なのよ!!」と言いたい気分でした(しつこい)
係員の朝食を奪おうとした重量級のサル
1.阿修羅の軍隊
今回はじっくり見る時間があります。長ーいレリーフ(50mくらい?)のまず左側から、阿修羅の軍隊。一人一人微妙に表情が違い、後ろを向いている人もいます。
2.ヴァースキを持つ多頭の阿修羅
ガイドブックにはヴァースキと書いてあって、ナーガじゃないのかな?と思ったのですが、調べてみるとナーガの王の一人とのことで、同じようですね。
3.2匹のワニが尻尾を噛みあって闘う
2の下の方のレリーフです。ワニの描写がとても生き生きしていて、東南アジアらしいです。
4.ヴィシュヌ神の化身である亀のクールマ
乳海攪拌レリーフの中央のヴィシュヌ神の下にいる亀のレリーフです。この上のメール山を左右から引っ張り、5.の写真のアプサラスが生まれたという神話です。
5.乳海攪拌で生まれたアプサラス
アプサラスは色々な遺跡で彫刻になっていますが、やはりアンコールワットの乳海攪拌のアプサラスが一番好きです!いつまでも飽きずに見ていられます。高い場所にあるので望遠レンズを通してみていますが、実は結構大きさのある浮き彫りなのかもしれません。
6.88人の神
こちらはレリーフ右の、阿修羅と対になってヴァースキを引っ張っている神です。アンコールトム南大門前の橋の欄干の立体的な神と阿修羅も良いですが、レリーフもため息が出ます。どちらも良いです。
柱の浮き彫りもいいです。
この浮き彫りの植物のデザイン、ミャンマーのお寺でも近いものを見たような気がします。
今日は第二回廊と第三回廊は行かず、帰ります。
後ろから見た姿、やはり美しいです。
2回目以降のアンコールワット、東門をおすすめします!
観光客も少なく、訪れるのはほぼカンボジア人でした。日常のアンコールワットを体験できる東門、とても良かったです。
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